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2007年10月29日
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その拍子に髪の毛から落ちるふけが水槽の水面へとハラリハラリと舞い散っていた。

「う~ん これは面妖な・・・・・ところで小五郎君はこの事態をどうみる?」

「そうですな~・・・・・・」

突如金田一から意見を求められた明智小五郎にしても眉間に深い皺を寄せてひと言発した後は言葉が続いてこない。

そんな静寂を他所に水槽の水面に小さな輪が漣になって広がった。紅い金魚が金田一の落としたふけを餌と見まがって突いたのである。

そして静かに叉水槽の低い所へ沈んでいった。

何あろう、かくも高名な探偵を悩ましているのは、先日ブログに掲げた『我ひとメダカ』の水槽に降って湧いた様に三匹の金魚が出現したのである。

金魚は尾ひれをひらひら揺すりながら悠然と泳いでいる。時にひとメダカに自慢の紅い着物を見せびらかすようですらある。



深い黙考の後、小五郎は呟く様に言った。

「まさか・・・この一匹のメダカが一度に三匹もの金魚を産むと言う事もないだろうし・・」

「そらそうだ・・・してこの水槽の持ち主である者はこの三匹の金魚について心当たりが無いと言っているのか?」

金田一は小五郎に同意を求めるように促した。

「そうみたいだ 主人曰く 気がつけば降って湧いたように三匹の金魚が泳いでいたと」

「そうか・・・では 自分の推理するに・・・異次元からのテレポート・・・ひょっとしたらこれは今世紀最大のチン事件かもしれないぞ」

金田一はまたもや頭を掻きながら言った。

「いや いや それはあるまい・・・わしの推理するに 寂しいメダカへの神様の贈り物? のう金田一さん そう考えるのは・・・・」

「バカ おっしゃい それはそうけい過ぎる 小五郎さん 何でもかんでも神様が出てくれば我々探偵は商売はあがったり 物には結果があれば原因がある それを突き詰めるのが探偵と言うものでは・・」

「それも道理」

「して その原因とやらは?・・・・・・・・・・・」



しかし深く悩む彼らをして知りえない事実がひとつだけあったのである。金魚が出現した水槽の置かれた店の近くの学校で昨日 バザーなるものがあったと そしてそのバザーでは金魚掬いもあったとか

真実を知るは誰 それは・・・・・・・紅い金魚は泳いでいた。





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最終更新日  2007年10月29日 22時29分06秒 コメント(1) | コメントを書く


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