はあと・めもりいず

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2006/04/06
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カテゴリ: 読書録。
全国の書店員が「一番売りたい本」を選ぶ”本屋大賞”の第3回に、話題の本「東京タワー」リリー・フランキーが決まった。
東京タワー

ちなみに第1回・第2回はそれぞれ、
博士の愛した数式 夜のピクニック

3冊とも最近私が読んだ本。話題になっている本だ。(つくづく、流行に飛びつきやすい性格だなあと思うが)

この本屋大賞はまだ新しいので、あまり世間で認知されていないかもしれないが、”売りたい本”というより”すでに相当売れている本”の「東京タワー」が選ばれたことで、かなり身近な賞になった気がする。
ノミネート作品のなかで、この本が1番世間の注目を受けていて、もうこれしかなかったような感じの大賞受賞だと思う。

著者のリリーさんは、ココリコ・ミラクルにレギュラー出演していたり、NHK教育TVで放送中のアニメ”おでんくん”の作者でもあったり、多方面で多才なところを見せている不思議キャラだ。「東京タワー」では、そんなリリーさんがオカンあってこそ産まれたんだなあと感じさせてくれる。昭和30年代からの暮らしぶりが、淡々と書かれているが、その懐かしさからなのかどんどん惹きこまれてしまって、一気にラストの感動シーンまで読み進められた。
もう充分に売れていて、知れ渡っているけれど、かなりお勧めの一冊だ。。。
読後の感想としては、ホッと温かくなる、そして切なくなるといった感じ。そして、これは余計なおせっかいだが、リリーさんは結婚できないだろうなあと思ってしまった。だって、このオカンを越えるヒトはそうそういないと思うよ、、、。

東京タワー リリー・フランキー  オススメ度:★★★★★

博士の愛した数式
”世界は驚きと歓びに満ちていると、博士はたった一つの数式で示した―記憶力を失った天才数学者、と私、阪神タイガースファンの10歳の息子。せつなくて、知的な至高のラブ・ストーリー著者最高傑作。”

理数系が苦手なヒトでも、その数式の美しさに惹かれてしまいそうだ。答えはひとつではないはずの恋愛でさえ、数式に表せてしまいそうな錯覚に陥る。読んだ後しばらくは、”素数”探しに熱中したりして、、、。優しさにあふれている作品。

夜のピクニック 恩田陸  オススメ度:★★★★☆
”高校最後のイベントに賭けた一つの願い。あの一晩の出来事は紛れもない「奇跡」だったと、あたしは思う。ノスタルジーの魔術師が贈る、永遠普遍の青春小説。”
 ~ 夜を徹して八十キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。生徒たちは、親しい友人とよもやま話をしたり、想い人への気持ちを打ち明け合ったりして一夜を過ごす。そんななか、貴子は一つの賭けを胸に秘めていた。三年間わだかまった想いを清算するために―。今まで誰にも話したことのない、とある秘密。折しも、行事の直前にはアメリカへ転校したかつてのクラスメイトから、奇妙な葉書が舞い込んでいた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る―。 ~

たった一晩の出来事なのに、それはとても長い時間だったと思わせる内容の深さ。大きな事件が起きるわけではないけれど、ひとつの行事の中にそれぞれの想いが重なり合って、重く深いものになっている。主人公の気持ちが重苦しさから爽快感に変わるとき、私の気持ちもすっきりしていくような感じがした。すっかり恩田ワールドにはまってしまう作品。





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Last updated  2006/04/06 05:42:38 PM
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