はあと・めもりいず

はあと・めもりいず

2006/04/12
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カテゴリ: 読書録。
数日前、TVで映画が放映されたのを見たが、原作本も読み進めていた。
大学生の男の子と仕事もダンナもある40歳の女性の切ない恋愛小説だ。一言でいってしまえば、人妻の不倫物語なんだが、大学生の気持ちをより詳しく書いてあり、さらっとしている。そして、対照的に大学生の友達の不倫も書かれているが、こちらは、過去や現在のいろいろな女性関係が絡み合い、かなりドロドロしてしまっている。

”東京タワー”といえば、今が旬の小説はリリー・フランキー 東京タワー だろうか。そこでは、田舎者の憧れ、都会の象徴的存在だった東京タワー。
この江國香織の東京タワーという表題は、”世の中でいちばんかなしい景色は雨に濡れた東京タワーだ。”とはじまるが、ストーリーが進む中で、それほど特別なもの(始めてであった場所、待ち合わせの場所など)には描かれていない。たぶん、主人公の大学生の気持ちの象徴的存在が東京タワーなんだろうなあと思わせる。彼の孤独さ(そして、その孤独を愛している雰囲気)が、東京タワーのイメージと重なる気がした。
”一緒に生活しないで一緒に生きる。”と彼女に言われても、奪うこともせず、その中で自分も生きていこうと考えてしまう彼。彼の存在が空気のようになっていく様子が、切なく孤独だった。

映画では、かなり内容を変えてしまって展開が早いし、ラストは映画的にまとめてしまった感じがする。もっともっと、深いところで感じる話なのにと残念に思う。
優しく切ない、そして、クールに展開するラブストーリー。現実的にはありえないことだらけで(それがとても都会的に感じるのだが)、彼が大学生であるという自由さ、社会からちょっとはなれている世間知らずな感じゆえに、綺麗な恋に見えるのだろうか。大人の女性向かもしれない、、、。
オススメ度:★★★☆☆

東京タワー

東京タワー





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Last updated  2006/04/12 02:31:30 PM
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