はあと・めもりいず

はあと・めもりいず

2006/06/21
XML
カテゴリ: 読書録。
「ぶらんこ乗り」いしいしんじ

ぶらんこ乗り

~ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。―天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。~

これは作り話で非現実で・・・それなのに、まるでどこかで起こっているような気がするのはなぜだろう。天才としか言い表せないような弟は、短い時間しか人と関わらなかったのに、人々の心に様々な思いを確実に残していった。そして、私たちには見えないどこかで、きっときっと、新しい物語をつむいでいる・・・そんな気がする。。。

”あなた””わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね”「ぶらんこのりだからな」「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしだけでもこうして」「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなこととおもうんだよ。」

天才(世間からは奇人変人と思われるが)の弟のことを書き綴っている前半は、ちょっと難解と言える部分もあるが(空想の世界に解けこめないだけなんだろうが)、後半の両親の事故からの出来事は、一気に物語の中へとひきこまれてしまう。そして、もっともっと弟のつくるおはなしを、読んでみたくなる。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/06/22 04:37:28 PMコメント(0) | コメントを書く
[読書録。] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: