はあと・めもりいず

はあと・めもりいず

2007/01/25
XML
カテゴリ: 読書録。
「モーテル0467鎌倉物語」甘糟りり子



~30歳を目前にした、もう決して若者とはいえない地元の青年たちを描いた湘南ストーリー。0467は鎌倉の市外局番である。主人公の祐介は七里ガ浜の古びた洋館風モーテル(祖父の七里ガ浜ホテルを引き継いだ)の頼りない支配人だ。モーテルの宿泊客たちは長期に滞在していてまるで家族のようである。祐介とその友人たち、モーテルの宿泊客たち、家族たちの恋と日常の物語。~

夏でも秋でもない、今。夏が終わる瞬間。ぼくたちの引き伸ばされた青春も終わったのだろうか。


極ありふれた大人たちの日常が丁寧に描かれている。よくあるようで、小説のようでもあるその日常の、なんとなく大人になりきれていない若者たちの青春物語が、夏と秋の間の季節の湘南の雰囲気ととてもマッチしている。
とても大きな問題を抱えるわけでもなく、大きな事件が起こるわけでもないのだが、日常の小さなできごとがイチイチ気になったり、悩んだり、、、。
読後は、おおきな高揚感もないが気持ちの良い感傷が漂う。。。

けれど、エスプレッソの苦さと甘さは、たっぷりとした包容力で慰めてくれた。甘さは懐かしさでできている、そんな気がした。

舞台となる鎌倉周辺、”モーテル0467”そして”バー・コユルギ”。訪ねてみたい、暮らしてみたい・・・気持ちにさせる、優しい切なさの残る、青春のほろ苦さ甘さを懐かしく感じる、そんなストーリーだ。。。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/01/25 03:20:06 PM コメント(1) | コメントを書く
[読書録。] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: