はあと・めもりいず

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2007/03/14
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カテゴリ: 読書録。
「削除ボーイズ」方波見大志




仲間たちとともに、次々不都合な事件を削除していく直都。
しかしこの装置には、重大な副作用があった。
ついに引き起こされる大きな事件。
そこには、一年前の悲劇が暗く尾を引いていた。~

第一回ポプラ社大賞受賞作品

過去を削除できる装置を手にした主人公は、ちょっとしたトラブルをなかったことにして切り抜けていく。ただ、装置のどこかが不具合を起こしていて、なかったことにしたはずが、記憶だけが残り事実だけがなくなるといったズレを生じ、なかったことに出来なくなっていく。
そして、誰もが思うだろう大切な人の死までもなかったことにしようと試みることによって、記憶と事実のズレは多少ではなくなり現実をも変えてしまう自体へと発展していく、、、。

小学生にしてはかなり大人びた印象の登場人物たち(いまどきの小学生はこんな感じなのか!?)。それぞれが抱えた心の闇のような部分が、相手を思いやる優しさになっているのが純粋だ。
都合が悪いからと消したひとつのことをきっかけに、多くの出来事を消し去り変えていかなくなってしまう現実の辛さ。一つのウソを正当化するために大きなウソをついていき、小さなトラブルは犯罪へと発展していってしまうようだ・・・。

小さなトラブルが次第に大きな混乱へと発展し、過去の悲劇の真相へと引き寄せられていく物語に、どんどんのめりこんでいってしまう。子供のころ、NHKの少年ドラマ(なぞの転校生など)に熱中したときのような感覚だった。。。


事実は事実であり、忘れてしまうことはあっても、なくしてはしまえないのだ。過去を変えてしまってはいけない・・・きっと、未来は変えることが出来るから。そして、決して消せない何かがあると信じたい。。。







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Last updated  2007/03/14 03:03:39 PM
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