はあと・めもりいず

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2007/03/22
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カテゴリ: 読書録。
「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎



~小さな衣料会社に勤める営業マンがふとしたはずみでタイム・トリップ~を体験し、はからずも家族の過去と向き合うことになる。自殺した兄、反目していた父、そしてデザイナーとして会社で働くみち子。地下鉄に乗るたび、過去へつながる出口へと向かい、自分の知らなかった事実を目にする。やがて思いもしない結末をたどっていく・・・。~

映画化もされた話題作だ。。。
あらすじから想像して、うだつのあがらないで営業マンが、過去にさかのぼってその懐かしさを体験し、自分の知らなかった父の過去を知り、現実で力強く生きていくようになるノスタルジックでハッピーエンド的なストーリーだと思っていた・・・しかし、私の陳腐な想像はいい意味で大きく裏切られ、懐かしい昭和だけでなく辛い過去の時代までさかのぼり、ファンタジー的なSF小説、そしてラストはせつない、、、。

現実に苦しみ、もがいている主人公が、過去の世界に(父の経験してきた時代に)タイムスリップすることで、一面しか見えていなかった事実が、様々な出来事に裏打ちされ、必然的に成り立っている現実に気づいていく。それは、人を大きく成長させもするだろうが、とても精神的に辛い面も味わうこととなる。
現実で付き合っているデザイナーが過去でも係わり合いを持ち、ストーリーテラーのような学生時代の恩師もまた過去の事実と深く結びついている・・・スピリチュアルな世界さえ感じる物語に、自分自身もまた、地下鉄に乗って連れていかれてしまうようだ。。。

”地下鉄は、街をつないでいるだけではなく、たしかに過去と現在を走っているのだ。” (吉野仁氏の解説より)

★★★★☆

映像ではどんなし上がりになっているのでしょう、是非、見たいです↓







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Last updated  2007/03/22 05:04:40 PMコメント(0) | コメントを書く
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