2009/09/15
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カテゴリ: autumn



天皇の代わりに伊勢の神様にお仕えしたお姫さま。
お姫さま・・・と言えば、聞こえは、いいですけど
悲しいお話なんです。

天皇が即位するたび、天皇の親族から選ばれた未婚の女性のこと

斎王に選ばれると、俗世間から離れ、家族や恋人からも引き離され、
潔白な身で伊勢へと旅立たなければいけませんでした。

天皇の交替、身内の不幸などがない限り
都へ戻ることは許されませんでした。

斎王の主な役目は、年に3回、お詣りすること
それ以外は斎宮で貝合わせや歌詠み、
船遊びなどをしながら、一応、優雅な生活を送っていたそうですけど
それって、優雅・・・とは、言えませんよね
まさに、籠の鳥・・・



どんな思いで、日々暮らし、親兄弟の事・・・
愛した人の事を、想って暮らしたのでしょう・・・


そんな悲しい運命を辿った、日本のお姫さまたち。

そのイメージが、何故だか、日本の童謡 「はなよめ」
に、重なってしまいました
斎王も、きっと、普通の花嫁姿を、夢見た事でしょう。



♪ きんらんどんすの 帯しめながら
    花嫁御寮(はなよめごりょう)は なぜ泣くのだろ ♪



よく、ご存知の、この歌です。

ただ、単に親元を離れて嫁ぐ娘さんの悲しさを
表現しているとは思えません。

それだとしても、この悲しい歌がなぜ童謡なのでしょうか

多分、これは作詞者の 個人的な思いもこもった歌詞なのでしょう。
花嫁御寮と花嫁人形への 不思議な悲しみと愛情に満ちたこの童謡は、
童謡の域を超えた素晴らしい文学です。

作詞は大正から昭和にかけて 圧倒的な人気を誇った挿絵画家だった
蕗谷虹児(ふきや こうじ)という方でした。

私は今日まで長らく不思議に思っているのは、
「日本では、何故こんな物悲しい歌が童謡なんだろう?」ということです。


日本の童謡は、どこか物悲しさが漂ったり、
あるいは人間世界を 超越した神秘的な雰囲気があったり、
だからこそ、そして夢幻的で美しいのでしょうか・・・・

「月の砂漠」 に、似た、想像力を
掻き立てられる歌詞ですよね


今回のギャラリーは
斎王の憂いと悲しみ・・・
きんらんどんすの花嫁御寮・・・の不思議な悲しみ・・・
を、表現してみました

秋の夜長・・・

浮世の世界へ、どうぞ・・・・








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最終更新日  2009/09/15 10:13:50 PM
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