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日本でもそうなんスが、ここUSAでも月曜日が「コロンブス記念日」とかで3連休なんです。
これまでは土日もほとんど研究所で顕微鏡とニラメッコしとったんですが、今日はさすがに出かけようっ!ということで、サンフランシスコの市街地に行きました。
とはいえ、連休で交通渋滞は目に見えています。
そこで、Tiburonという町にクルマをとめて、フェリーでサンフランシスコに向かいました。およそ1時間の船旅ですが、なかなか良いもんです。

クルマで走ってるとよくわからない、ゴールデンゲートブリッジの雄姿です。
横目に見ながら、船は徐々に市街地へと向かいます。

こうして海から市街地に近づくと、なんとなくヨコハマに似ているような気もしてきますね。
船を下りて左手に1kmばかり歩を進めると、いよいよ本日の目的地です。

AT&Tパークです。ボンズ選手で有名なサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地、といった方がわかりやすいですね。
今年はワールドシリーズに進めなかったんで既にシーズンオフなんですが、グッズショップは開いてます。少しばかりお土産を買い込んじゃいました。
しばし港の風に吹かれて心を癒し、今度は観光スポットでもあるフィッシャーマンズワーフに電車で向かいました。
それにしても今日は何事か?ただの3連休とは思えないほどの人出です。
フィッシャーマンズワーフには水族館があります。もちろん入場っ。
いざ、ゴーアヘッド!

かなりこじんまりした水族館なんですが、ディスプレイはそれなりに工夫が凝らされていて、海底遊歩道みたいなものもあります。ロックフィッシュ、カレイの仲間やサメ・エイ類が多く展示されていました。きっと飼育がしやすいのでしょうね。

日本でも人気の「カクレクマノミ」です。「ニモ」で一躍有名になりましたね。
こうした岩礁域の生態系展示に混じって・・・はい、いました。

アカネアワビと呼ばれるアワビです。英名は「Red Abalone」。今回のローラとの共同研究のメインターゲットでもあります。
周りを泳いでいるのは、名前はわかんないですけど、メバルの仲間です。
さらに歩を進めると、面白い展示がありました。

これはエイの卵の一部をカットしてアクリル板で覆い、中にいる稚魚の成長が見えるように加工したものです。ひとつの卵の中で数匹が成長を続けています。
日本の水族館ではお目にかかったことはないんですが、たぶん切開方法とか無菌処理とか結構やっかいなテクニックが必要なんでしょうかねぇ?
こじんまりとした割にはなかなか良かった水族館からEXIT・・・そのとたんですわ・・・
けたたましい爆音・・・
たくさんの人だかり・・・
いや、事故とか事件じゃありません。

みんなデッキから海の方を見て、歓声をあげています。
その歓声をかき消すかのように、再び爆音が響きます。

海軍機のアクロバット飛行でした。
えらい多かった人の波は、全てこれがお目当てだったんです。
サンフランシスコ湾の上空を縦横無尽に飛び回り、高度なテクニックを披露しておりました。観客はこのフィッシャーマンズワーフだけでも1万人を超えています。

轟く爆音と上る歓声。
AWABIコーチひとり、違和感で心が疲れてしまいました。
この爆音・・・
ここにいる連中がこぞって歓声をあげているこのジェット戦闘機の爆音が、今この瞬間にも中東の空に響いている。
そしてその下には、爆音を聞いた途端に死を覚悟しなければならない日常を送っている罪の無い子供たちがいる。死を覚悟することすら知らない赤子にまで砲弾は向けられている。
歓声をあげて軍機の飛行を見ている連中と同化することは、とてもできませんでした。
いったいこのアメリカって国は・・・
気を取り直して、「つづく」