February 28, 2005
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カテゴリ: 哲学。
あっと言う間に二月も終わり。そして今日も大雪。

パーカーズさんの日記(面白いのでご覧下さいネ) を拝見して、
なんとも最近思い出した事と重なって居たのでトラックバックを頂いた。

アメリカで車を停める時に、余りもたもたしていては恥ずかしい風潮が有る為、
どんなに歪んでいても、線からはみ出していても、
さっさと駐車場から立ち去る事の方がアメリカ人には大事のようである。

・・・と、思う程、停め方がいい加減で、
折角駐車スペースが空いているのに、隣からはみ出している車のせいでボツ、
なんてスペースが有るのもざら、なのである。


何せ、一台で二台分のスペースを取っているのだから。

しかし、それにも負けず、今度は反対側にはみ出すように、
ドアを開けたら隣の車にも自分のドアにも傷が付くのを承知で停めるツワモノも居る。

わたしは、出来るだけ縦に二つ続けて空いているスペースを探すようにして、
少々お店から歩く事になっても、前から突っ込んで前から出られるようにする。

が、もしそんなスペースが見つからなくても、パーカーズさんの仰る通り、
丁寧に後ろから入れて前から出る、なんて、した事が無い。

日本では運転しなかったので比べる術が無いのだが、
往々にアメリカ人は、人が出て行く時は待ってくれるけれど、
車を入れようとして四苦八苦している人が居ると、大変邪魔がられる。


アメリカ人の良い所を日頃は挙げるようにしているけれど、


自分の物は大事にするのに公共の物はとても粗末にする

と言う事を挙げてみたい。


初めて気が付いたのはこっちに引っ越して来てすぐDVDを借りた時に、
何回か傷が酷くて見られないようなディスクが有って、
楽しみにしていたのにその晩は見られず終い、なんて事が度重なったから。

余りにそれにイライラした為か、その頃からだ、DVDを買うようになったのは。

 彼は色々五月蝿くて、それ以外のを買って来たらクビが飛ぶ。)


それから、リースやレンタル、会社の車の扱い方が
自分の車よりも目に見えて荒い人、
偶然目にしたハウスキーピングが掃除中のホテルの他所の部屋の状態、
それから、日本食レストランで働き始めた時の、お客の汚し方。

お箸も使えないのにお醤油の洪水にご飯を付けて、
それがテーブルにも床にも散らばっている。
子供連れも野放しで、壁も椅子も柱も、そこら中ドロドロのベタベタ。

これは、
「ふん、フランス料理店ではきちんとしているくせに嫌らしいわね、
日本人を馬鹿にして!」
と思っていたのだが、後にそうではなくて、
汚い食べ方の人は何処へ行っても汚いんだ、と解った。

デパートに勤め出してからは、
どんなにピカピカに磨いても、わたしがオフの日やお昼休み中には、
お客さんや他のカウンターの同僚が、「一体どうやったら?」と思うくらい
思いっきりアイシャドーや口紅のテスターを荒らしてくれた。

新品のアイシャドーのテスターに一日で穴が空いたり、
口紅が折れて床に落ちていた、なんて事も有った。


セフォラへ行ってからはもっと酷かった。
「触って遊んで楽しんで買って下さい」というモットーの元、
キャストメンバーは余程の事が無い限りされるがまま。

それでも、テスターの棚にマニキュアを試し塗りしたり、
口紅のチューブの中にガムを捨てたり、
思わず固まってしまうような事も多々有った。

華やかそうに見えるセフォラのメークアップアーティストの仕事の裏には、
なんだか公衆の奴隷にでもなったような情けない気持ちも付いて回った。


ブティックに勤め出してからは、
お店の中の化粧品カウンターでわたし一人だけ。

お店の中のわたしの小さなお店、と言った感じで、
お客様で有ろうが同僚であろうが店長で有ろうが、
わたしの商品やテスターを粗末にする人は、分け隔てなく叱り飛ばしていた。

それでも、シャーロットで一番清潔な化粧品カウンター、として
お客様から信頼されていたし、
メーカーのTrish McEvoyの人も来る度にそのまま写真に撮ったりした。

ブティックでは、お客様は99%女性だった。
わたしがてんてこ舞いの時に本来は服を売るのが仕事の同僚が、
わたしのお客様をチェックアウトしてくれたりするのと同じ様に、
わたしも暇な時はトランク・ショーの準備や試着室の片付けなどを手伝った。

試着室には、裏表に脱がれた服が床に散乱。
ファンデーションやデオドラントの染みが付いてしまった者も有った。

アルマーニやキャロリナ・ヘレラの、何千ドルとするスーツやガウンが、で有る。

「それだけのお金を払っているんだから」と言うのが言い分なんだろうが、
試着して買わなかった物をハンガーに掛けて置く人は珍しく、
大抵試着室の中の椅子やソファーに放り出して有った。

2年半働いた中、着た物をハンガーに掛けて元の場所に戻す人は、
たった一人、ローカルニュースのキャスターの人が居たきりであった。

試着室をぐちゃぐちゃにするので悪名高い人に限って、
いざ何かを買うとなると畳んで積んである一番下から商品を取って雪崩を起こし、
買ったセーターが少しでも毛羽立って居たら返品に飛んで来て、
同僚がチェックアウトの際に畳んでティッシュに包む際にも、
「タグで傷が付かないようにして頂戴ね」などと指示を出す。

「きっと家には住み込みのお手伝いさんが居るのよ。」と同僚は噂したが、
例えそうでも、わたしには恥ずかしくてそんな事出来ない。


ただの気難しい人になっているのを承知で続けると、
先日美容院に行った時、わたしの隣の人の髪を切っていた美容師が櫛を落とした。

もうその時には使い終わって居て不要だったらしく、
その若い美容師はなんと足で櫛を蹴って、床の上の髪の毛の山に押し込んだ。

単に損な性格なのだろうか?

二度と来ないであろうお店やホテルでも、
試着した物は元に戻すし、ベッドも簡単にメーキングするし、
もしかしたらとても時間を無駄に使っているのかもしれないが、止められない。


そんなこんなで、行きたい、行きたい、と思いつつ、
まだアメリカの図書館を利用した事が無い。

なんとなく、どんな汚い本に遭遇するかが怖くて・・・。

日本で毎週父が車で図書館に連れて行ってくれた頃、
家で図書館の本を読む前に母はいつも妹とわたしに手を洗うように言ったものだ。

「立つ鳥後を濁さず。」と、何処へ行っても口を酸っぱくして言われた。


アメリカに住むようになって色々な迷いの果てに、
自分の道徳に自信を持って、胸を張って生きて行く厚かましさは身に付いた。

しかし、お腹のブル乃助に、
何処までをマナーとして教え、何処からを堅苦しいと吹っ切るか、
なんとなくそんな事を迷って一寸不安になる。
















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Last updated  March 2, 2005 12:03:49 AM
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