August 26, 2005
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カテゴリ: Vanity
秋晴れのミシガンのお昼下がり、ドアベルが鳴った。

丁度遊びに来る事になっていた友達かと思ったらFedExだった。

キッチンの蛇口の新しい金具だろう、と、その大きな箱を受け取りサインしながら、

箱の形態やテープの色彩が、昔懐かしのTrish McEvoyの商品出荷箱とそっくりで、

漠然とデジャヴ気分だった。

友達が生後2ヶ月の赤ちゃんを連れて到着するまで5分くらい。

ブル乃助はこういう時間のない時に絶妙のタイミングでラッパのような Shart

「うなら」 って感じ?恥ずかしや・笑)

を高らかに鳴り響かせているし、まだ要領の大変悪いわたしはバタバタしながらも、

蛇口の部品だと決め付けて、開ける気はゼロだったが、ふとラベルを見てびっくり!



Trish McEvoy.

中身は香水やらローション、バスジェル、石鹸など。嬉しいな~。


プレゼントを貰ったからって急に宣伝する訳では無いが、

昔からここご覧下さっている方はご存知の通り 、

色んな化粧品メーカーと繋がりの有った仕事を止めてからもわたしは断然Trishびいきである。

来月のジョージア行きへも、当然これを持って行く。↓

Large Planner.

中身は、何を着るか決めたら一寸アレンジするつもりだが。

(あ~、カトリックの洗礼式って何を着ればいいの?スーツで良いと思う人、手挙げて。)


話が逸れた。(笑)


Trish McEvoyの売れる理由は、この天才的な整理整頓システムも勿論だが、

そんじょそこらじゃ手に入らないのもマニア受け(爆)する理由だと思う。

彼女は未だにどこの大会社へも身売りをせず、製作監修全般を取り締まっている。



細部までTrishの目の行き届いている全国のカウンターでは、

ボイスメールでそれぞれの地区充ての激励メッセージが有り、売上げを伸ばそうとやる気が出るし、

大体、彼女の声を聴くだけで、鄙びた場所の寂しいカウンターマネージャーでも、

それなりのオーナーズシップが胸に芽生えるというものだ。

(わたしが単純だったのかな?)



雑誌やテレビで特定の商品が紹介されてしまうと、売り切れ続出で、何ヶ月も追い付かない。

これは、嬉しい悲鳴なのだが、買いたいのに買えないお客様には申し訳無い。

Trishのご主人はニューヨークで有名な皮膚科の医師で、商品開発にも関わっている。

言うまでも無く、Trishは確か50代の筈だが、30代と言っても通用する美しさ。

Trish McEvoy.

本人がメークアップアーティストでご主人が皮膚科って、最強よね・・・。



ファンデーション、マスカラは別として、何十種類のメーカーの製品を使って

一日中人のメークば~~っかりやっていたわたしの感想としては、

良いアイシャドー、頬紅、口紅、グロスを作る会社は、はっきり言って沢山有る。

高ければ良い訳でも無いし、例えばアイシャドーではTrishもとても良いが、

ディオール(LVMH)もM.A.C(Lauder)もUrban Decay(LVMH)、Nars(資生堂)も

一寸の量でしっかり色が出て長持ち、(と、言う事は濃いので初心者向きではないが。)

よれないし、混ぜ易いし、色に拠っては各メーカーいい勝負だと思う。

StilaやChanelもピカピカ光り過ぎるのがたまにキズな色を除けばとても使える。

Loracクラランスと、Bobbi、クリニーク、Avedaをはじめとする他のLauder系のメーカーは、

沢山塗り過ぎてしまうアメリカのティーンエージャー向けなのか、(?)

塗っても塗っても、かなり穏やかな発色だ。


また一寸語ってしまった。(笑)


話をTrishに戻すと、このメーカーの凄いのは、

色に拠って、シャドーの濃さが計算されている 所だ。


例えば、黒やこげ茶のシャドーを買う人は、

その色をそのまま綺麗に発色してライナー使いにしたりしたいから買う訳で、

ぼかしてぼかして薄いグレーやベージュにしたいのなら、

21世紀の今そんなに苦労してまぶたを酷使しなくても、最初からその色を買えばいいのだ。

だから、Trishの濃い色のシャドーは、普通のシャドーと名前も配合も違う。

アイライナーとして伝説的なNo.11ブラシを使えば、プールで泳いだって落ちない。

(スキューバとかすればまた別だけど、きっと。)


もう一つわたしが最初に彼女のアーティストとして働き始める前から好感を持ったのは、



という、誰にでもコレ!というアプローチの仕方で無い所だった。


デパートで(アメリカの)よく耳にする、

「この色は誰にでも似合います。」

「これは絶対使わないと他が全部台無しになります。」

などと言う、「そんなアホな・・・。」と突っ込みたくなるような事を、言わない。


グロス全盛でもマットの口紅が好きなら使えばいいんだし、

ファンデーション無しで他はフルメークと言うのが法律違反でも無い。


それよりも、「貴女には」というのをポイントにしていて、

ちょっとしたhaute couture感覚なのだ。


彼女は著書の The Power of Makeup でも述べているように、

女性を三つのタイプに分けている。


メークなんて好きでもないし興味も無いけれど、しなきゃいけない時にはちょっとする人。→レベル1。

仕事やらで毎日メークをするけれど、服を着るのと同じで

ただ日常的にこなしているだけ、という普通の(?)人。→レベル2

メークが大好きで、付けまつげからかつらから、なんでも挑戦する冒険的な人。→レベル3。


彼女の偉いのは、ここで止まらず、レベル1から3までTPOに拠り変わる人が居る事もちゃんと認識している所である。

今のわたしがいい例だ。

ジューシーのパーカーにパンツ、ぺったんこのサンダルという居で立ちでフルメークはダサい以前に下品だ。

だから、「ノーメーク風」ではなく本当にノーメークに近い顔で出掛ける。


でも、ブル乃助を預けて夜ブルルとお酒の入る席に食事に出掛ける時は、

じっくり時間を掛けてメークし、弁慶の泣き所や鎖骨にまでハイライトを入れる。(笑)


写真のたっぷりのこの本は、お化粧の上手でない娘に母親がプレゼントしたり、

その逆だったり、わたしのカウンターでもよく売れた。

サイン入りの一冊が、わたしの本棚の様々なメーク関係の本の中で、特等席に陣取っている。



わたしはまだニューヨークへは行った事が無いけれど、

いつか行きたいなぁ、彼女に会いに。

いや、きっと行くゾ。

そう思えば、行けるような、会えるような気が本当にするから不思議である。







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Last updated  August 30, 2005 03:21:02 AM
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