Good Life がんでも堂々と生きられる世の中に
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先週、母校の高校で、生まれて初めて「授業」というものをさせていただきました。2年生の1クラスで、50分の授業。2週間くらい前にお話をいただいて、これは頑張らなくちゃ!と張り切りたいところだったのだけど・・・ずっと腹痛と下痢の体調不良が続いていて、こたつでゴロゴロしながら何を話そうか思い巡らせていました。でも、力が入りすぎなくて逆によかったのかも。後輩たちに何を伝えたらいいんだろう?私が国や社会に対して訴えたいことは、がん患者の就労問題、治療費をもっと軽減してほしい、がん患者が堂々と生きられる世の中になってほしい、ということ。でもこれを高校生に対して述べたところで、問題を知ってもらうことはできるけど、遠い話に聞こえてしまうんじゃないか?私の闘病体験や就職の苦労を語り、治療の大変さやがん患者の実態を知らしめて、「がんになったらこんなに大変なんだよ!だから生活習慣に気をつけて、検診も受けなきゃだめよ!」という脅し的な授業にはしたくない。同じ高校の先輩が大学へ行った矢先にがんになった事実を伝えて、「あなた達もいつどんな不幸に見舞われるかわからない。だから今を精一杯生きなさい」という反面教師的な授業にもしたくない。あれこれ考えた末、高校の先輩の一人として、そしてがん患者の一人として、後輩達にこんな話をしてきました。まずは自分の高校時代の話、大学受験の話、大学生活の話をしました。4月から受験生になる彼らなので興味を持って聞いてくれました。身近な先輩だと感じてもらえたあたりで、がんの話をスタート。一瞬空気がピリッとしました。医療系の進学を志す子も多いので、私がお世話になった医療者(医師・看護師・検査技師・放射線技師)との関わりについても説明。テレビや映画ではがん患者の髪が抜けるところまでしかやらない場合が多いので、かつらを被って大学に行っていた頃の写真とか、抗がん剤が終わった後にだんだん髪が生えてきた頭の写真を順に並べたり(笑)、髪が伸びて地毛デビューした頃の写真を見せました。ハゲ頭の衝撃は大きかったかもしれないけど、みんなじっと見てくれました。就職活動の苦労や、がん=死という偏見がまだまだ強いことを説明しつつ、理解ある職場に恵まれて新たな道で働いていることも説明。19歳でがんになったこと、農学部を出たのに研究職に就けなかったこと、子どもを産めなくなったことは、高校時代に思い描いていた人生から見たら大きな挫折ではあるけど、かわいそうな人生でも惨めな人生でもない、ということを負け惜しみに聞こえないように話しました。その後にRFL中部で撮った“がんいこ&OUTLET”の集合写真を見てもらいました。「がん患者とその家族、友人達です。かわいそうな人たちには見えないでしょ?」と説明すると、ちょっと驚いたような顔や安心したような笑顔で見てくれました。最後に、がんは怖い病気で治療も大変だけれど、がんになったからと言ってその人の生き方そのものが「かわいそうな人生」になるわけではない。将来、皆さん自身が突然重い病気や障害を負ったり大きな挫折をする事があっても、そこで全て終わりだと諦めないでほしいし、皆さんの周りの人がそういう事態に陥ったときは、かわいそうという目で見て否定するのではなく、様々な生き方を肯定して共に生きられる人になってほしい。と伝えて終わりました。伝えたい事が多すぎて、途中でチャイムが鳴ったらどうしようと心配でしたがほぼ予定通りに終了。すごく緊張したけどあっという間に終わり、自分の体験をさらけ出したからなのか、すがすがしい気分とほっとした気分でした。感想と質問を書いて提出してもらうと、いろいろ書いてありました。感想の一例●本物のがん患者を初めて見た●がんの見方が変わった●苦しい思いをしている人を支えられる人になりたい・・・思い切って自分の体験を話してよかったと思いました。●ますます医療の道を志したくなった●患者さんの気持ちに寄り添える看護師になりたい・・・後輩達の今後の活躍が楽しみです。質問は、受験勉強についてや大学生活についてが多かったのですが、その次に多かったのが・・・○○先生とのなれそめは?家での○○先生はどんな感じ?という質問○○先生とは相方のこと。偶然にも今、相方は私の母校に配属されているのです。相方の妻だということは伏せて“卒業生”として行ったのに、買い物中とかに目撃されて顔を知っている子が数人いたのでしょう。授業の間に徐々に広がり、半分以上の子にバレていたようですこれからは変な格好で買い物には行けません予想外の質問には戸惑いましたが、本当に貴重な機会をいただいたと思います。金曜日の7時限目という一番疲れている時間なのに、一人も寝ずに聞いてくれました。下手でぎこちない私の話を最後までしっかり聞いてくれた後輩たちに感謝です。ありがとう☆
2010年02月01日
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