迷鴎亭 ★BAKERY FESTE★

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2010.06.07
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カテゴリ: 日記
結婚記念日である。
以前は、入籍した日を記念日ということにしていたのだが、今年は式を挙げた日が記念日になったようだ(←他人事)。というのは、Dさんが「花を買ってくる」と言ったからだ。

私の誕生日に、素で仏壇の花を買ってきた人だから、期待はしていなかった。ていうかまた想定外のヘンなものを買ってくるのではないかと ワクテカ 心配していた。
そしたら、いちおうちゃんとした花を買ってきた。花瓶ないからアレンジメントを買ってこいと言ったのに切り花だったが、まあ、うちの飼い主にしては上出来。

ところで、Dさんは私と結婚してよかったと思っているのだろうか。どうやらそう思っているらしいフシがある。実に奇妙なことである。私は大ハズレのダメ嫁である。そう言って冗談になるならいいが、私の場合本当なのでシャレにならないから、リアルでは言わない。
Dさんは、こんな凶悪な妻を持ってしまったことも、神の思し召しだと思っているのだろうか。そうとしか思えない。押しつけられてしかたなく飼っているペットの自堕落さ、身勝手さに、ひたすら耐えること、あるいはその凶悪さに影響されずに心の平安を保つことが、何かの修行だと思っているのかもしれない。

一方、ヒメはどうなのかというと、結婚してからの人生はほぼ理想的である。
最低限の家事さえやっていれば、どこへ遊びに行こうが、家の中で何匹虫を飼おうが、人形やらマンガやらワケワカラングッズ(ポスペとかディズニーとかウサビッチとか)を段ボール単位で買い込もうが、怒られることはない。


反対に、Dさんは思いっきりヒメに影響されている。
昔はとくに虫に興味はなかったそうだが、今やアオムシ信者、クモくんフリークである。車や飛行機やロールパンや魚の骨を「虫」と言うことも、ヒメの影響なしにはしなかったことだろう。
人形も、微妙に好きになったらしい。私が人形をいじっていて、部屋のあちこちに適当に置いてくるので、Dさんはなんかそこらじゅうに人形がいる生活を強いられているわけだが、それでいいと思っているらしい。

私はべつに、影響を与えようと思って与えているのではない。私がDさんを「虫愛づるおじさん」にしようがしまいが、私は常に虫まみれの生活をしているし、私自身が虫を拾って来ようが来まいが、私の家は常に虫屋敷なのである。
去年まで、古くてボロくてすきまだらけの家だから虫屋敷なんだと思っていたが、今の新築の家にも、クモくんが住み着いている。すなわち他の虫もかなりいるということだ。
この家の窓はすきまなく閉まる。虫が自由に出入りすることはできないと思っていたが、ハエトリグモはいる。何かの拍子に入り込んだだけかと思っていたら、最近、住み着いていることがわかった。しかも複数。2、3日前にDさんが1匹のしてしまったが、まだいる。

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台所に置いてある、未開封のしょうゆのボトルに、クモくんが飛びかかっていた。何度もそうするから不思議に思ったら、映っている自分の姿を他のクモだと思って飛びかかっているらしいのだ。

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攻撃がうまくいかなかったので、立ちあがって「押し合い」(?)するクモくん。

Dさんはクモくんを見かけるととても喜ぶ。たぶん彼は、結婚する前の自分に戻ることはできないだろう。
私も、人形者になる前の自分に戻ることはできないが、それは人に影響を受けた結果ではないし、結婚とも関係ない。
まったく、結婚生活って何なのかと問われたら、文字通りさっぱりわからないとしか答えようがないと思う、13回目の結婚記念日であった。





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Last updated  2010.06.08 20:56:49
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