迷鴎亭 ★BAKERY FESTE★

迷鴎亭 ★BAKERY FESTE★

2010.06.29
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カテゴリ: 日記
Dさんの実家の隣の家は、大規模農家である。年収は億単位だと言われている。親類で、仲良くしてるのはいいんだけど、Dさんちのほうが本家なんだそうだ。本家、分家という言葉が生きた人間の口から出るということが、私にとっては人類学の文献から飛び出した驚異の世界なのだが、あそこの人たちにとっては、それは実に当たり前の現実、日常である。明治時代の人が目の前にいるような物凄さなんだけどねえ・・・。

私にとってその家は、「チビんち」である。結婚したころ、チビという犬がいたからだ。チビの子が直吉(私が命名した)だった。チビも直吉も死んでしまって、今は直吉がいたころに買われてきたミミと、ミミより少しあとから飼われているシロがいる。
ミミはパピヨンが混じっていると思われる雑種で、けっこう可愛い顔をしている。毛が長く、ちゃんと手入れしてやったらきれいな犬だと思う。実際には、つなぎっぱなしで散歩もさせず、一生洗われることもなさそうである。どこからか拾ってきたわけではなく、お金出して買ったそうだ。本当にパピヨンだと思っていたという噂があったが、どうなんだろう・・・。
シロは、どう見てももらってきたか拾ってきた雑種である。柴犬ぐらいの大きさの白い犬だ。

ミミとシロは、畑一つ隔てた道路を、人や車が近づいてくると、狂ったように吠え始める。とくにミミがうるさい。鎖の長さを半径にした円状にぐるぐる回りながら声を限りに吼える。敵の襲来を知らせているような吠え方だが、知ってる人が来ても吠えまくるから、何のつもりなのかはいまいちわからない。
私が行っても吠える。たぶん、かなり離れたところから私だということはわかっているのだと思う。とにかく誰が行っても吠えるのだ。すごい勢いでぐるぐる回りながら。その円は、水平ではなく、斜面に描いた円の円周上を回っている。かなり体力を使っていると思う。散歩させないから、あれがミミの唯一の運動である。がんばってやってたほうがいいと思う。実際、「オレはやるぜオレはやるぜ!」と吠えながら、嬉々として回っているように思える。

たいていの人の場合、庭に入って行ってからも、ミミは吠え続けるのだが、私が5,6メートルの距離まで近づくと、ぴたっと吠えるのも回るのもやめる。そして、こっちをじっと見て、撫でてもらうのを待っている。
「よーし、ミミ、元気だな~」と言って撫でてやると、「オレはやったぜ!」と言うような満足そうな顔をする。
ミミを撫でている間、シロは「まだ?まだ?」というように尻尾を振りながら待っている。「シロちゃんも元気だな~」と撫でてやる。シロは、以前は人が近づくと小屋に入ってしまって、呼んでも出てこないヤツだった。今でもDさんが行くと隠れてしまう。私にはだんだん慣れて、今では大歓迎してくれる。








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Last updated  2010.07.03 20:42:33
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