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2012年03月02日
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 私が大人になってから唯一怖かった思い出は白山の山中で感じたものでした。以前にも一度書いたかもしれませんが、白山登山道の中の釈迦新道という道の途中で、その時は単独行でした。

 ブナ林の中で突然周りがシンッとしたと思ったら、風のわたる大きな音が背後からザワワワワァと追いかけてきました。天狗が大勢で木々の上を飛びわたっていくような「神気」のようなものが周りを包み込んでいくのを感じました。
 「畏怖」という感情はこういうものなのだろうと思いました。人智を超えた山の不可思議な恐ろしさの凝縮したものが私の心に襲い掛かってきました。

 私はその場でクルリと踵を返して下山しました。そんなにビビリなほうではないのですが、行く先に対して「行ってはならない」という大きな警告板が立っているような気がしたものです。

 霊山と呼ばれる白山ですが、他の箇所では感じたことが無い「山の神気」というものを体感した体験でした。





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最終更新日  2012年03月02日 07時27分24秒
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