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2020年06月04日
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水木さんの鬼太郎シリーズで一番印象深い作品が「牛鬼」の回です。牛鬼は怪獣のような大きな妖怪で、本体は気体のような目に見えない存在で退治した相手に乗り移って再生される厄介な相手です。
 何だか今のコロナウィルスに似ているような気がします。目に見えず、感染し、時には人を死に至らしめる。退治しようとする医療者に対しても牙をむく。昔の人は伝染病を妖怪に例えて警告を後世に残したのかもしれません。牛鬼の本体は頑丈な鉛の箱に入れられて、近寄ってはならないとされる海の岩礁近くの海底に沈められます。
 人が本当は手を触れてはいけない領域というものがあって、そこには決して近づいてはならないのかもしれないです。それでも人の「欲」というものがそれを破ってしまう・・・水木さんは作品の中で鬼太郎に何度となくそういう警告を発しておられました。

 牛鬼を退治したのは鬼太郎ではなく村人の集団念力で呼び出された神将迦楼羅様でした。何かが人を守ってくださっているとしても、それは本当に人が追い詰められて滅亡の瀬戸際まで行ったときにしか救いに来てはくださらないということを人は忘れてはならないのだろうと思います。





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最終更新日  2020年06月04日 06時26分31秒
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