批評性時空間

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2023.07.28
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『スピノザ学基礎論 スピノザの形而上学 改訂版』松田克進 勁草書房
実体と属性と様態のうち、「実体」の単一性と「属性」の無限個数性の整合性について、いくつかの論考の検討をもとに、自説を論じた作品。
属性の観念論的理解と実在論的理解について、緒論を引用しての検討は興味深い。
属性をカント流の主観的形式の適用対象としてみなすと、その実在性が毀損され、実在としての実体と属性との一致という考え方において整合性を欠くと言われればなるほどで、逆に属性の実在性を認めた場合、その多数性イコール多実体論となってスピノザの言い分に矛盾をきたすという。
実体を意味内容で属性が記号にたとえるとその混同に、幾何学的形式における論立ての順序にムリが生じるという話だが、この混同事態は、因果性についての様態間のそれと、実体と様態との関係にそれとの混同によるものらしいのだが、それと、実体属性関係との関連も含めた全体的な理路はつかみきれなかった。





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最終更新日  2023.07.28 10:38:50
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