ウースターで食器を買う。ソースは買わなかった。（2003年5月10日の記録）

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2003年05月13日

ウースターで食器を買う。ソースは買わなかった。（2003年5月10日の記録）

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テーマ：ヨーロッパ旅行(4301)

カテゴリ：カテゴリ未分類

パンやお菓子が好きなみなさん、すみません、今日は陶器の話です。それにしてもこのごろイギリスは寒いなあ。

フランスはジアンの陶器工場でB級品に味をしめ、ノーサンプトンに靴を買いに行ったついでにイギリス屈指のボーンチャイナメーカーRoyal Worceterロイヤル・ウースターの工場に寄ることにする。傷モノ好きの夫婦。
ロイヤル・ウースターは、日本のアンティーク愛好家の間では人気が高いみたいだけど、新品はほとんど見ない気がする。ドルトンとかミントンとかウェッジウッドは売っているのにどうしてだろう？知っている方がいたら教えてください。

さて、街の中心地近くにある工場。ミュージアム、正規品売り場、カフェのほかに、売れ残り品を扱う棟、検品落ちを扱う棟、スポード（これも有名なイギリスの陶器メーカー、わたしは大好き）のアウトレットや、なぜかインテリア用品、旅行かばん、調理器具のアウトレットまである、大きな敷地。1時間くらいでさっと見て、と思っていたが、とてもじゃない。1日いても遊べると思う。長くいればいるだけお金を使ってしまいそうだが・・・。日本にお住まいのみなさんなら、VATの免税もきくはず。
事前の調査によるとここはハーブの柄が有名らしい。オーブンに入れて使える、タルト型やキャセロールが気になるが（温かいうちに食べるお菓子をそのまま食卓に出せるのがいい）、きちんとした店で見ると優雅なはずの柄も、たくさん積まれるとやけに安っぽく見えてしまう。目の前にモノがあり過ぎると思考力と決断力が鈍るみたい。ケーキ台、人形や動物をかたどったろうそく消し、テディベアの飾り皿など、イギリスらしいものがいろいろあったが、結局ド派手な大ぶりのモーニングカップを2客買うに留める。正規で1客36ポンド（7000円）の品を、12ポンド（2300円）で。注意力も散漫になっていて、うっかり瑕疵が目立つものを買ってしまったのが悔やまれる。しかし、見れば見るほど楽しい柄。これで紅茶をがぶがぶ飲もう！

工場見学がしたかったが、土日はやっていないということで（そりゃそうだ）、ここでは買い物のみ。かわりに近くにある、夫が好きな作曲家エルガーの銅像の前で写真をとって、郊外にあるエルガーの生誕地まで15分ほどドライブ。川に白鳥がたくさん泳ぎ、クリケット場では白いユニフォームをきた少年たちが投げたり打ったり応援したり。エルガーさんちはとても小さくて、庭が可愛らしかった。マツボックリがたくさん落ちていたので、記念に1個もらってきた。
elgar

ところで9日の夜中にウースターで宿を探したが、市中にはシティホテルがなくて、ほとほと困った。サウサンプトンにはいっぱいあるから、どこにもあるんだろうと思っていたが、間違いだった。ほとんど泣きそうだった。古びて、あまりお行儀のよくない若者が目立つ、暗さを感じる街だったけど、これもまたイギリス。20ポンド札に自分の街の教会がでーんと印刷されているのは、なんだかちょっとうらやましい。

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