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『華竜の宮』
上田早夕里 /ハヤカワSFシリ-ズ
…衝撃
…圧倒
ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で「魚舟」と呼ばれる生物船を駆り生活する。陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長・ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。同じ頃、「国際環境研究連合」はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した-。最新の地球惑星科学をベースに、地球と人類の運命を真正面から描く、黙示録的海洋SF巨篇。
読後3カ月ちょっとたちましたがレビューの書き方がわかりません。。。
とにかく、圧倒されました。
『魚舟・獣舟』の世界観ということと、みなさんのレビューの評価の高さから、
ものすごーーーーーーーく期待しながら読み始めましたが、
そんなもの遥かに超えて素晴らしかったです!
海面上昇で陸地のほとんどが海になった世界で生きる、
高度文明に支えられた陸上民と、魚舟とともに海で暮らす海上民。
容赦のない海上での激戦や政治的駆け引きは、
ハラハラとして息つく暇がなく、
それを横目に、時には当事者となったり巻き込まれながらも、
海に響きわたる魚舟の歌には胸が震えました。
陸と海の間を奔走する青澄とマキの関係や、
海上民のオサ・ツキソメの美しく強い姿も好きでしたが、
どうにも印象的だったのが海上警備隊のタイフォン。
潔くてだけど非情ではなく迷いながらも行動する姿に感動しました
でも、彼らがどんなに一生懸命でも大きな流れっていうのは容赦がないですね…
現実的だったり叙情的だったり、そんな圧倒的な世界観で突きつけられてるのは、
“生きる”ってことなんだろうなぁ。
ホットプルーム? D"層? メガリス?
意味不明な言葉もたくさん出てきましたが、
いい本に出会えたなぁと心の底から思いました。
なんかもう全然何書きたいのか自分でわかりません!! なんだこのレビュー!! 全力で泣きたいぞ!!
『魚舟・獣舟』のレビュー
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