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カテゴリ: 映画
こんな風に逝けたらどんなに幸せだったろう…
奇跡を起こし続け、初恋を貫き通したありふれた男の物語!
こんなにも超正統派の純愛ラブストーリーを久しぶりに観た!!

監督は故ジョン・カサヴェテスとこの作品にも出演している
女優ジーナ・ローランズの息子ニック・カサヴェテス。
原作は若手作家の ニコラス・スパークス。
アルツハイマーという重いテーマを扱いながら、
赤い糸で結ばれた“運命的な永遠の愛”を
美しい映像と共に、より劇的に描き出している。


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きみに読む物語

療養生活を送る老婦人アリー(ジーナ・ローランズ)の所へ
毎日のようにやってくる老人男性デューク(ジェームズ・ガーナー)。
彼はいつも同じ、ある物語を彼女に読み聞かせるのだ。
彼女に起こる奇跡を信じて…。

1940年6月6日。アメリカ南部の小さな町。
休暇で都会からやって来た17歳の金髪ではつらつとした令嬢
アリー・ハミルトン(レイチェル・マクアダムス)に、
地元の材木置場で働く、自信家だがごく田舎の普通の青年
ノア・カルフーン(ライアン・ゴズリング)は一目惚れ!

道路に二人寝転んで運試しをしてみたり、
かなり強引なアタックを重ねて遂に二人は恋におちる…。
身分は違うが、いつでも一緒、離れられない二人。
1772年に建てられたウインザー農園をいつか買い取り改築し、
共に暮らそうと結ばれた二人だったが、

彼女は夏の終りを待たずしてニューヨークの学校へ連れて行かれてしまう。
1年間365日毎日アリーに手紙を書いたノアだったが、
彼女からの連絡が一度も無いまま第2次世界大戦が始まるのだった。

この自分自身の物語を興味深く聞く老女アリー。
そして先を知りたいとノアにせがむのだ。
果たしてアリーの記憶は戻るのだろうか???


以下ネタバレ有り。この作品を楽しむため、
これから観る方はこの先を読まない事をお勧めします


* * * * * * * * * * * * * * * *

最初と最後、しばしば現れる水辺で戯れる“渡り鳥”白鳥の群れと、
若い二人、白髪の二人の姿。
ちょっと美し過ぎるが、後になる程グッとくる。

老人になった現在の二人と若い頃の二人のエピソードが
交互に語られて少しずつ彼らの過去が明らかになってゆく。
観ているこちらがこっ恥ずかしくなる位に愛しあう恋人達…そして別れ。
離れている間のあまりにも違う彼らの生活…
アリーは戦時中ボランティアで看護をしていた時に知り合った、
富豪の息子ロン(ジェームズ・マースデン)とごく自然にまた新たな恋をする。
ロンのスマートな言葉は最初から最後までなかなか“男前”だ。
一方ノアは戦場から戻り、本格的に失恋した事を知る。
だがアリーの事が忘れられないノアは
彼女との約束のあの農園を買い取り、古い屋敷を狂ったように改築した。
そして寂しさをまぎらわせるマーサ・ショー未亡人とのつきあい。
こんな横恋慕なんかがそれぞれあったが、
結局運命的に再び巡りあう彼らはお互いに
どうしても忘れらず惹かれあう一度しかない“初恋”の相手なのだった。

アルツハイマーで記憶障害を持ち、日々の出来事や家族すらも忘れてしまう
入院中の妻へ、心臓病を患っている夫が彼ら自身の物語を読み続ける。
つかの間でも彼女の記憶が戻る事を願い毎日読み聞かせる…。
子供達に『お母さんが私の家だ』と語るノア。
書き記された『これを読んでくれたらあなたの元へ』というアリーの言葉。
彼女の最期の言葉は『私達一緒に死ねるかしら?』だなんて…。

アリーの記憶が一瞬だけ戻った時のノアの喜びよう!
そして彼女が不安になるやいなや、それが去ってしまった時のノアの落胆ぶり。
二人と家族のアルバムをめくるノアの顔…。
ノアにこんなにも愛されたアリー、
アリーもそんなノアをこぼれてゆく記憶の奥で常に愛し続けていたのだ。
それを忘れないよう書き記した物語。
アリーはどんなに不安だった事か!しかもそれすらも忘れてしまう病。
だが、最期にまた奇跡は訪れた!!!

ただありふれた普通の男ノアの、唯一誰にも負けない誇れる事。
『全身全霊をかたむけて愛する女性がいる。
 それは彼女が若くても年老いて病気になっても変わる事は無い…。』
初恋の相手と結ばれ老いるまで共に過ごした。
つらい病があったにせよ、何て幸せな夫婦なのであろうか!
出来そうでなかなか出来ない愛の形。

この物語りでは病の過酷さ、リアリティを追求してはいけない。
あくまでも“あるありふれた夫婦”の一途な永遠の愛を描いた作品だと思う。
運命的な恋愛を描いたこの物語のページをめくりながら、
彼らに起きる奇跡を期待する事によって
厳しい現実にも立ち向える、希望を与えるべき作品なのだと思った。


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原作本
きみに読む物語
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「きみに読む物語」オフィシャル・サイト





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Last updated  2006/02/11 05:57:43 AM
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Re:★きみに読む物語★(02/03)  
ミウ さん
思わず引き込まれて最後まで読んでしまいました。ええなぁ、ええ映画やなぁ。
こういう映画って大事だね。;
私も今度観てみるね。 (2006/02/15 12:44:53 AM)

Re[1]:★きみに読む物語★(02/03)  
ミウさん 

この映画のストレートさが好きです。
ジーナ・ローランズとジェームズ・ガーナーの演技が素晴しいんですよ。
ご老人方の昔話って想い出って美化されるからか、
激動の時代だったからか、ドラマチックですよね。
予定調和的で衝撃的な事は起こらないけれど、
最後の最後にグッときてしまいました。
ゼヒ観て下さいね♪
(2006/02/15 12:16:14 PM)

Re:★きみに読む物語★(02/03)  
ミウ さん
チャイ姐さん~~
観た・・・もう感動で泣きまくってしまいました。
ええわぁ。めっちゃええわぁ。
トラックバックさせてね。
初めてのチャレンジやし、出来るかな?? (2006/03/29 12:30:44 AM)

Re[1]:★きみに読む物語★(02/03)  
ミウさん 観ましたか!!

>観た・・・もう感動で泣きまくってしまいました。
>ええわぁ。めっちゃええわぁ。

ツボに入りましたか~~~
ノアの優しさとセツない気持ち…
アリーの不安な心の奥にあるノアへの愛…
最後にグッとくるんですよね~。

>トラックバックさせてね。
>初めてのチャレンジやし、出来るかな??
失敗してもOKすよ。ゼヒゼヒチャレンジしてみて下さい!
(2006/03/30 05:22:14 AM)

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