五差路 が見えてきた。五差路を右に曲がろうと思った瞬間、右折禁止で捕まったことを思い出し、直進路線に進んでしまった。-50ccバイクは二段階右折をしなければならないのを車と同じように右折して捕まった。-信号で止まったらふと、「やはりここは右で良かったんだ。」と思った。
島のペイントがしてあるので大丈夫だろうと思った。頭がボーとしているのに気付かなかった。
島のペイントを通り越して止まった。また、「ここでUターンした方が良いかも」とUターンしようとしたら、笛の音。
警官が二人、道の真ん中にやってきた。「今何をしたんだ。」と言われた。「道を横切った・・・」
交番の目の前だった。
黄色い線を跨いではいけない。車線変更禁止ラインで車線変更した。短い線なのにわざわざそこで跨がなくても・・・。
交番に連れて行かれ、違反切符を切られた。違反切符を書いている時にベテランそうな警官が丁寧にバイクの移動をしてくれた。その後、他の警官の態度も変わった。
説明を受け、交番を出てバイクに乗る用意をしていたら、若い警官がシートを拭いてくれた。雨がまだ止んでいなかった。突然その若い警官の顔を見て、「南口に行きます。」と言ったら、別の警官が「その車線まで誘導するから大丈夫」と言われた。車道に向かっている時、「あれ、」と思った。「これ、記憶がある。」「でも、今思い出すのも面倒だ。」とすぐに思った。そのまま誘導してもらったのだが、その車線は左折専用車線で目的地と反対になってしまう。 「思い出さないとまた、大変かも。」とも思った。
いつもなら車線変更するのだが、捕まったばかりで落ち込んでいるし、雨が降って思い通りになりそうにないし、
中古に買い換えたばかりで使い勝手がわからなかったので、そのまま左折した。
しばらくしたら、背中が寒い。恨みを買った!!生霊が・・・。 案の定面倒な事になりそう。
悔いの残る夢を見る。目的地に着いてから気付いた。あの場面は夢で見た。悔いの残る夢。
もう何回も何回も見ているのに気付かなかった。悔いの残る夢。
何であの時、真っ直ぐに進まなかったのか?ちゃんと誘導したのに・・・。車線変更すれば済むことを・・・。
そう、俺が見た悔いの残る夢は俺じゃなく、あの時バイクのシートを拭いてくれた若い警官の思い!!
「誘導が悪かったのか?ちゃんと誘導したのに何故、真っ直ぐ行かなかった!!」「あの野郎、嘘付きやがったな。」と「嘘を付かれた、いや、誘導が悪かった。」で悩んだ。「俺なら車線変更したのに!!」
なぜか、こう思った。 彼は「左車線に誘導した事に気付いていないと」
警官だし、この道を通っているはずだと思うのだが?
「なぜ、左に行ったのか理解するにはまだしばらく時間が必要だ。」
と
何回も見た夢なのに何故こんな事を考えるのか解らないが、忘れてしまっているせいか?
一瞬、自分の人生を振り返った。それは、俺にとっては順風満帆な人生を送っていた。しかし、彼にとっては不満の多い「なんとかならなかったのか。」と言う思いで一杯だった。
頭の中で声が聞こえる事もなく、勉強も俺より遥かに頭に入った。言いたい事も言えた。運動も。
何度も夢を見て、いつもの様にこれ誰の人生?顔も名前の知らない人間の夢。今まで、何人か「あの夢はこの人か」と確認してきたが、確認する事が出来ると知らない頃、何とか顔ぐらいは見てやろうと考えて、「声を掛ければ見られる」と考え付き、声を掛ける事に成功した。だから、突然、若い警官に声を掛けた。顔を見た。
現実には顔は最初から見ていた。しかし、夢の中では自分の顔は見ていない。当たり前の事だが、自分の顔は鏡を見ないと見られない。じゃ、「鏡を見るところを夢見ればよいでは?」とも考えたが、夢見る時と鏡を見るまで間が開きすぎて無理、それでも何とか鏡見る場面までこぎ着けたが、起きると忘れる。諦めてしまった。
そう言えば、昨日の母が倒れる夢も悔いある夢で見ている。倒れる前に捕まえようと頑張ってみたが、手を伸ばすのが、せいぜいだった。動けないのを無理して、母に駆け寄る事に変えられた。建物から人が出て来て助け起こすまで、俺はまったく動けず、怒鳴られていたのだ。