マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2010.01.11
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カテゴリ: 生活雑記


 雪深い羽黒山を後に、バスは平野部に向かった。窓ガラスが曇って外の様子が良く分からないが、「赤川」を渡ったことから酒田方面ではなく、鶴岡方面に向かったことが分かった。やがてとある物産館でバスは停まった。昨年ツアーで酒田の山居倉庫などを見学した際に寄ったところだった。奥のレストランで昼食を摂る。

 予めテーブルの上には刺身の盛り合わせ、しゃぶしゃぶの材料、漬物などが置かれていた。豚肉は4切れしかないが、野菜たっぷりのしゃぶしゃぶ。刺身は5種類ほど入っているし、暖かいタラ汁も運ばれて来た。そして山形の漬物は色んな種類があって、しかも美味と来ている。皆さんまあ良く食べること。妻もいつもと違い、貪欲な獣と化していた。そして、ついにおひつが空になる騒ぎに。

 腹が満たされた後は温泉へ。着いたのは海岸に程近い湯野浜温泉だった。しかも以前泊まったことのあるホテルだったのが興ざめ。無論天然温泉には違いないのだが、ここの温泉は趣が乏しいのが難点だ。先ず5階の展望風呂へ。男湯はあまり展望が良くなく、日本海がわずかに見えるだけだった。お湯の温度はぬる目だが、じっくりと湯船に浸る間に次第に体が温まって来る。

 次に1階まで下りて露天風呂へ向かう。ここは本当の露天で、何も遮るものが無い。冷たい風が吹き抜けて、直ぐに体が冷える。慌てて無人の湯船に飛び込むと、こちらの湯温は高めに設定してあった。目の前にひょろりと背の高い松林。そのうち10本ほどが途中から折れている。強い風のせいか、それとも雪の重さによるものか。湯船の底に沈んでいる松葉と、お湯の中に浮かぶ紅葉。濡れた頭は寒いが、冬の露天風呂も風情があって良かった。

次の楽しみは日本酒の試飲。山形は美味しい日本酒の産地でもある。15分ほどで酒造会社に着き、先ずは資料館を見学。これが意外に良かった。代々酒造りに用いて来た道具には趣があるし、酒を入れた容器も素晴らしい美術品だ。やはり日本の生活において、古来酒は欠かすことの出来ないものだったのだろう。

 職人達の技や伝統ある美意識に酔いしれているうちに、私が一番最後になってしまった。慌てて試飲コーナーに行ったが、ほとんどの人が飲み終えていた。自分で注ごうとすると、係の女性がぐい飲みの6分目くらいしか入れてくれない。他所を向いているうちに自分で注いで飲んだ。新しい酒は少々きつい感じだが、年代物の酒は独特の色と深い味わいがした。

 最後に寄った物産館では科織りで作った袋物などを見た。科(しな)は昔から長野県に多く生えていた樹木で、後に「信濃」と改められるが本来は「科野」だった由。科の樹の外皮を削り、その内側にある甘皮から繊維を取り出して布地に加工するようだ。初めて実物に出会えて良かった。






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Last updated  2010.01.11 16:13:50 コメント(4) | コメントを書く
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