マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.06.27
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カテゴリ: 生活雑記


 丘の上に瀟洒なホテルがあった。靴の泥が気がかりだが、仕方がない。大浴場の靴箱にトレッキングシューズを収め、脱衣所に向かう。浴衣を着てるのは宿泊客だが、この時間帯に温泉へ来た人は少なく、まるで我々ツアー客の専用みたい。湯船に入って驚く、何と肌に触れるとツルツルなのだ。しっとり滑らかなお湯に手足を伸ばし、右足底部の痛む個所を軽くマッサージする。

 露天風呂はさすがに外気に当たってお湯の温度が下がってる。冷えた体を大浴場の熱い湯で温める。だがサウナには入らなかった。心臓に負担をかけると思ってのこと。1時間の入浴だが、私は30分で上がり、のんびりロビーの椅子で寛いでいた。確か温泉の名前は湯の沢温泉。効能は色々あったが、全部はとても読めなかった。

 次に向かうのは法体(ほったい)の滝。往路は下界の様子が見えた。丸い大谷池と、その周囲の無数の池塘が光っていた。だが今は奥地に進むのに、何故か標高が徐々に下がり、木々の緑しか見えない。やがてバスは見晴らしの良い場所に着いた。芝生が広がる河原の横。そこから歩いて滝に向かう。滝の上方は狭く、下は広い不思議な形。昔の人はこれを袈娑(けさ)を纏った法師の姿、つまり「法体」と観た訳だ。

 下からでも立派な滝だが、上から見るとさらに良いみたい。澄んだ広い淵と見事な滝。ここで漫画を原作にした「釣りキチ三平」の映画ロケが行われた由。釣りの天才少年である三平が全国の釣り場で大物を釣る、愉快な話だ。小さな赤いつり橋を渡り、山に取り付いた急な階段を登る。誰かが数えたら198段あったらしい。頂上の展望台は木製で、3段になって落ちる見事な滝の全容が見えた。

 2つの川が合流する広い瀬から下は子吉川と呼ぶみたい。先刻訪れた湿原もこの滝も、まるで秘境のような素晴らしい風景だった。鳥海山の全貌が見えたのは昼食時だけだったし、お目当てのレンゲツツジとワタスゲは既に終わっていた。おまけに泥だらけの靴。一見踏んだり蹴ったりみたいだが私は十分満足出来たし、心配だった心臓と足も何とか最後まで持ってくれた。

 疲れたのか帰路の車中で妻はかなり眠った。だが、私は「私本太平記」を読み続けた。往復で100ページは読めたはず。仙台駅西口には予定より15分くらい遅れて到着。この誤差は、きっとあの泥道のせいだろう。帰宅して早速愛犬と夜の道を散歩した。彼も大人しく留守番をしてくれたみたい。

 翌日は妻の分も含め、2足のトレッキングシューズを洗った。体はどこも痛くないと妻。だが普段運動不足の私は、足腰が少し痛んだ。次は今週末の高原のホテル一泊とサクランボ狩りの旅。今からとても楽しみにしている。<完>





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Last updated  2012.06.27 10:27:46 コメント(4) | コメントを書く
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