マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.05.24
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 島ちゃびのべすまー(波照間島) その2 



波照間のヤギ1.jpg


                 ≪ 波照間島のぴみざー(ヤギ) ≫



 マイクロバスの運転手さんの話によれば、波照間島は周囲が14.8kmで約18k平米。標高は60m。世帯数は277世帯で、人口は531人。集落は5つ。島内で飼われている牛は450頭で、ヤギが300頭。雨は全国でも8位になるほど良く降るが、川がないこの島では水の確保に苦しんでおり、海水を淡水化している由。その海は透明度が高く、かつ塩分濃度が高いそうだ。

 電気は島単独で、風力と火力によって発電している由。空港は現在使用されてないとのこと。滑走路が短か過ぎるためだ。かつての飛行機は6人乗りで、搭乗前に乗客は体重を聞かれ、左右のバランスを計算して座席を決めた由。今は船が唯一の交通手段。なるほど小さな島の苦労が良く分かる。話してくれた彼は東京からUターンしたばかり。彼のサトウキビ畑も見たが、あの規模での現金収入は限られるだろう。

 沖縄には「島ちゃび」と言う言葉がある。「ちゃび」は「寂び」(さび)で、「孤島苦」を意味する。きっと島の生活は大変なはず。私は運転手さんに聞いた。オヤケアカハチはこの島の人か。そして「大わらじ」の伝説はないかと。果たしてオヤケアカハチは島の人だった。そして大わらじの伝説はないそうだ。



征服者.jpg





 琉球王朝時代、沖縄本島を制圧した中山王は、その勢いで先島をも勢力下に治める。その過酷な税負担に怒って立ち上がったのが石垣の島民。武勇高い波照間のオヤケアカハチが石垣から加勢を頼まれたのだ。だが彼らは敗れ、全員処刑される。琉球王朝にとってアカハチは反逆者の代表。だから墓が残っているかを石垣島で尋ねたのだ。もしあれば今も島民に慕われている証拠だし、無ければ王朝に屈したことになる。

 それが墓がちゃんとあり、子孫もいることが分かった。今、波照間島の小学校では郷土の英雄オヤケアカハチについて学び、劇にも取り上げているそうだ。そして「大わらじ」は与那国島の伝説だった。異国と国境を接する与那国では、「巨人」が住んでいると思わせるため海に大わらじを流したのだ。また妊婦に岩の割れ目を跳ばせた伝説は、王朝時代、間引きで税負担を逃れようとした悲しい逸話。全ては「島ちゃび」、孤島ならではの苦しみだ。



最南端の碑2.jpg



日本最南端の証明書.jpg



 石碑には「日本最南端」とあるが、これは正確ではない。正しくは「有人の島では最南端」。確か小笠原諸島の沖の鳥島が日本の最南端だったはず。でも観光で稼ぐしかないこの島では、「最南端」を売り物にし、「証明書」を発行している。悲しいまでの努力だ。



波照間津波石.jpg


 これは1700年代に起きた大津波のため、海中から陸に打ち上げられた「津波石」。島の標高は60mだから、津波の巨大さが分かる。同じような津波石は、宮古島や石垣島にもある。そちらは陸地が100m以上の島。相当の大地震が起きた証拠だ。津波石の付近に咲いていたのがモンパ。良く見ると花の形が違うのがある。一方はまるで「海ブドウ」のようだ。



モンパ1.jpg


                        ≪ 普通のモンパ ≫




モンパ2.jpg


                     ≪ 咲き終えたモンパ? ≫




コート盛2.jpg



 これは「コート盛」と呼ばれる、琉球王朝時代ののろし台。緊急の事態が発生した時はこの高台からのろしを上げ、周囲の島々に煙で伝えた。のろしによる情報伝達システムは、沖縄本島周辺にもあるが、私が実物を見たのは初めて。島内には他に城(ぐすく)跡もあるようだが、多分アカハチの反乱が鎮圧された後に、破壊されたはず。

 島内には小さな天体観測所があった。夜が暗いこの島では、合計で84もの星座が見られる由。高速の自転車ロードレーサーで走っている人は駐在所のお巡りさんみたい。つい最近、家族で大東島から転勤して来たばかり。いかにものんびりした島に相応しい話だ。再び「にし浜」へ行き、昼食を摂る。




波照間昼食.jpg



 メニューは豆腐ソバにご飯。アオサと野菜の天ぷら、刺身、野菜の煮ものと漬けものなど。資源の乏しいこの島では、これが精一杯のご馳走なのだろう。合わせて缶ビールを1本いただく。その後、浜辺で記念撮影。赤い服も結構似合うと思うのだが、どうだろう?




波照間北浜4.jpg



 最後は港に戻っての買い物。島の焼酎は生産量が少なく、とても貴重品なのだとか。飲料水は海水を淡水化したものだが、焼酎は島の乏しい水を使うためだろう。商店では売り切れて石垣島の焼酎しかなく、共同売店で1合瓶を1本だけ買えた。早速島の焼酎「泡波」を飲んでみたが、かなり濃厚な味。30度の焼酎は普通3年以上熟成させ、古酒(くーすー)と呼ばれるが、ここではわずか1年でこの味わい。なるほど人気が高い訳だ。私が飲んだ島酒「泡波」は、どうやら幻の酒らしく現地で売ってる数もごくわずかだった。




波照間の商店.jpg


                     ≪ 波照間島の個人商店 ≫



 そうそう、貧しい島ちゃびの幻想が生んだ幻の島の話を書くのを、すっかり忘れていた。島の名は南波照間(ぱいはてるま)。波照間島の遥か南の沖合に、幻の桃源郷が存在すると考えた島人達。それだけ現実の生活が苦しかった証だ。それを描いたのが下の絵。夢の理想郷「ぱいはてるま」だ。<続く>



南波照間 菊池契月画.jpg


                   ≪ 菊池契月画 「南波照間」 ≫





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Last updated  2013.05.24 09:37:39
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Re:ぱいぬ島へおーりとーり その4(05/24)  
おはようございます。
昨日の奥様の写真は映画のワンシーンを見ているようで良かったですよ。
そして今日のマックスさんの赤いTシャツは南国の青い海と空、そして白い砂にとても映えて良いですね。
焼酎「泡波」は幻の酒で2万円以上していますね。とても手が出ないし、ないですね。

マッカーサーは東から周り、コート盛にも上りました。
有人の島では最西端の与那国島に行き、そして最南端のここ波照間島、そしてその後日本最北端の北海道の宗谷岬、日本最東端の北海道の納沙布岬に行き、日本の最四端すべて行きました。


(2013.05.24 08:41:56)

Re[1]:ぱいぬ島へおーりとーり その4(05/24)  
マックス爺  さん
マッカーサーさん今日は~!!
早速のコメント、ありがとうございます♪

>おはようございます。
>昨日の奥様の写真は映画のワンシーンを見ているようで良かったですよ。
☆ハハハ。どうもありがとうございます。後ろ姿でしたが、
登場させてみました♪(笑)

>そして今日のマックスさんの赤いTシャツは南国の青い海と空、そして白い砂にとても映えて良いですね。
☆サンキューです♪ とても69歳には見えないでしょう?(爆)

>焼酎「泡波」は幻の酒で2万円以上していますね。とても手が出ないし、ないですね。
☆そうそう、泡波でしたね。そうですか。幻の酒でしたか。
道理で添乗員さんが1合瓶を20本ほどまとめ買いしてた
訳だ~。(笑)大変濃厚で、美味しゅうございました♪

>マッカーサーは東から周り、コート盛にも上りました。
☆ハハハ。やっぱりあそこへも行かれましたか~♪

>有人の島では最西端の与那国島に行き、そして最南端のここ波照間島、そしてその後日本最北端の北海道の宗谷岬、日本最東端の北海道の納沙布岬に行き、日本の最四端すべて行きました。
☆凄いですねえ。私の最北端は知床で、最東端は納沙布岬。
最南端が今回の波照間で、最西端が今回の西表島
船浮湾になりました。納沙布岬と波照間を除いて2か所負けて
ますね。(笑)


(2013.05.24 08:55:43)

Re:ぱいぬ島へおーりとーり その4(05/24)  
テラ123 さん
ヤギさんの写真和みますね~!
こういう写真好きです!
また楽しみにしています。いわて銀河も。 (2013.05.24 09:29:04)

Re[1]:ぱいぬ島へおーりとーり その4(05/24)  
マックス爺  さん
テラ123さん今日は~!!
わざわざのコメント、ありがとうございます♪

>ヤギさんの写真和みますね~!
>こういう写真好きです!
☆ハハハ。実はこれは絵葉書からの借用。実物はプロが
撮ったのでしょう。後日他の島で私が撮ったのも出て来ます♪

>また楽しみにしています。いわて銀河も。
☆う~む「いわて銀河」か~。そっちの方はどうもねえ。(泣)
(2013.05.24 09:42:14)

Re:ぱいぬ島へおーりとーり その4(05/24)  
おはようございます~。
何時もご訪問コメント有り難うございます・・。
今日も最高気温27度まで上がりそうです。

波照間島の人口は531人・・牛は450頭で、ヤギが300頭・・
動物王国みたいですね(苦笑)。

「日本最南端」一度は行ってみたいですよね・・。
青い空、青い海・・まっ赤なシャツ姿も素敵ですよ^^。
昼食のメニューでも島の暮らしが解りますね。
(2013.05.24 10:38:22)

Re[1]:ぱいぬ島へおーりとーり その4(05/24)  
マックス爺  さん
よっちゃん67さん今日は~!!
ご来訪とコメントを、ありがとうございます♪

>おはようございます~。
>何時もご訪問コメント有り難うございます・・。
☆いえいえ、こちらこそいつもありがとうございま~す♪

>今日も最高気温27度まで上がりそうです。
☆ハハハ。それは東北なら夏本番ですよ~。

>波照間島の人口は531人・・牛は450頭で、ヤギが300頭・・
>動物王国みたいですね(苦笑)。
☆そうなんです。あまり見るところは多くありませんでした
が、いかにも南の島らしい感じがしますね。(笑)

>「日本最南端」一度は行ってみたいですよね・・。
>青い空、青い海・・まっ赤なシャツ姿も素敵ですよ^^。
☆へへへ。それはどうもありがとうございます♪(笑)

>昼食のメニューでも島の暮らしが解りますね。
☆そうなんです。昼ですから特別な料理を食べなくても
良いのですが、かなり質素な感じを受けましたよ。

(2013.05.24 13:49:11)

Re:ぱいぬ島へおーりとーり その4  
himekyon さん
同じツアー旅行をしていても、ここまでほりさげて楽しむ人がいるのかなと…
敬意を表します、残りの人生においても多分足を踏み入れることのないだろう、沖縄を楽しませていただいてます、
(2013.05.24 14:23:27)

Re[1]:ぱいぬ島へおーりとーり その4(05/24)  
マックス爺  さん
himekyonさん今日は~!!
本日2つ目のコメントを、ありがとうございます♪

>同じツアー旅行をしていても、ここまでほりさげて楽しむ人がいるのかなと…敬意を表します、
☆ハハハ。思いがけなくおほめの言葉をいただき、ありがと
うございます。恐らく沖縄本島の人も、これほどまでには
先島のことを知らないと思います。私は沖縄で暮らした
3年間で、ずいぶん色んな所に出かけたし、300冊以上の
沖縄に関する本を読み、今でも関心を持ち続けています。

>残りの人生においても多分足を踏み入れることのないだろう、沖縄を楽しませていただいてます、
☆私にとっては何よりも嬉しい言葉です。書いたのはこれで
まだ3分の1程度なんですよ。まだまだ本文が続くし、
写真主体の続編も5回くらいになる予定です。良かったら
最後までお付き合いいただけると嬉しいのですが♪(笑)

-----
(2013.05.24 15:46:33)

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