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白い倍音の魔法使い

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白い倍音@ そうだったんですね ごちゃまぜアイスさんへ  ブログ閉鎖さ…

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April 13, 2008
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 夫は現在、薬は服用していない。

 10年ほど前、摂食障害で入院していたころは、薬依存症だったと言う。
でも、ある日ベッドの中でふと「自分はこんなところで何をしているのだろう」と思い、薬はやめようとキッパリ思ったそうだ。
薬は意識をもうろうとさせる、自分が自分でなくなる。
それ以来、夫は薬を使用していない。

 夫が通院、入院生活を経て出した結論は「薬では治らない」だった。

 もちろん、夫も摂食障害を強く治したい思っている。
それは傍にいる私にもよくわかる。
「俺はこんな病気といつまで付き合っているんだ!」と握りこぶしで床を叩きながら、よく自分に対して怒りをぶつけていた。


 夫も私も共通している認識は、
心の問題は、薬では治らないだ。

 今から一年ほど前、二人で探して見つけた精神科医を尋ねたことがある。
自己PRに「あなたの心の悩みを話してください」とあった。
 夫も緊張しながらも、きっと期待してたと思う。

 ところが、診察室に入り椅子に座った途端、
「診療方針としてはどうしようか、薬で治療していこうか」
と言われた。
てっきり自分の話を聞いてもらえると思っていた夫は
「僕は、薬で治すためにここに来たのではありません」
とはっきり言った。

結局「あなたの心の悩み・・」は全然聞いてもらえず、カウンセラーを紹介されて終わりだった。
 その時間は多分、10分ぐらいだったと思う。

 私は、精神科医に会うのはこの時が初めてだった。
他の医師や治療方法については知らない。
でも、治療といえばすぐ薬を持ち出す医師とは信頼関係は築けない。

 現在、夫は月に一度の割合でカウンセリングを受けている。
夫が希望する限り、私も同席している。
カウンセリングのHさんの前だと饒舌に話す夫。
内容は、ほとんど夫が話し、Hさんがそれを聞き、時々助言をするというものだ。
ある日、帰りに「なぜカウンセリングに行くの」と聞いたことがある。
夫は「Hさんに自分のことを話すことで、今の自分の位置がわかるから」と言った。

心の問題は誰でも持っている。
それを抱えて生きている。
どう生きていくか、
自分の心の奥と正面から向き合い、
最終的には自分でつかんでいくしかない。

 何をつかむのか、「自分自身を」

★これは、夫の場合の話です。
心の病に対する、薬の使用を否定するつもりはありません。
私と夫の摂食障害との向き合い方なので
それをご理解いただけると幸いです。









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Last updated  April 13, 2008 04:26:51 PM
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