椿荘日記

椿荘日記

マリ、お友達のお店で失敗し、師の愛・・




今朝は朝帰りでした。

昨日、演劇のメンバーとの顔合わせ(と言っても何時もの議員氏を囲む「茅ヶ崎グループ」の人々なのですけれど)を兼ねた打ち合わせがあり、その後いつも行く飲み屋さんで、打ち上げがありました。
顔なじみの仲良しばかりなので、今回の公演(マリと先生以外は皆経験者なのです)についてだけでなく、湘南市の制定についてや、茅ヶ崎の市政にまで話しが及び、看板の時刻になっても話題は尽きず、二次会をいつもの、お友達(女王様と呼ばれています~笑)のお店ですることに。
そのお店も、そろそろ店仕舞いの用意を始めようという矢先の訪問でしたので、あらという顔を一瞬されて(当然ですね)仕舞いましたが、面子が面子だけに(?)特別に入店を許可され(笑)、そのまま各々のボトルを出して、飲み始めました。

お店の先客には、マリが姉と慕うk夫人(日本舞踊の先生でマリよりずっと年上ですが、ミス・茅ヶ崎の経歴を過去に持っており、往年の美貌は未だ失われていません)がおり、今回の「夕鶴」公演では美粧を担当してくれます。
マリの飲み友達でもあり、何時も議員氏の私設秘書のようなことをしているT氏は、只今失職中でありながら、何故か飲み代には困らないという不思議な人(実は実家が家作を持っているので、暮しには困らないという罰が当るような生活をしているのです)で、担当は舞台監督です。
非常に面白い人物で、人間も良く、議員氏とは憎まれ口を聞き合いながらも、いつも息が合っている様子は、信頼しあっているのだということが傍目からも良くわかります。
そう、今回の「つう」の相手役、「与ひょう」は現段階では議員氏がやることになり(先生も候補に上がったのですが、演出と同時は辛いからと逃げられてしまいました~苦笑)、俳優の経験もおありですので、確かに一番相応しいと言えます。
ご本人は狂言廻し的な「運ず」という役をやりたかった様なのですが、主役のマリは完全に素人ですし、相手役が経験豊富な議員氏であれば、マリ自身は安心して、自分の演技に打ちこめますので、大歓迎です。

気の置けない人達に囲まれ、安心感も手伝って、前のお店で散々飲んだはずのマリは、調子に乗ってバーボンウイスキーのエヴァンのソーダ割りをぐいぐいと飲んでしまい、前日の寝不足(急に夫が夜更けに、夫の課に入ることとなった青年エンジニアを伴って帰ってきまして、お料理や接待で就寝時間が大幅に遅れてしまいました)も祟って、何時の間にか眠り込んで、結局小田原に住むT氏と共に終電を逃してしまい、T氏はお店に、マリはお店のマダムのお宅に泊めて頂く破目に(苦笑)。
おまけに大のお気に入りの、揺れる花のデザインのダイアモンドのピアスを、ふざけてはしゃいでいる間に何処かに飛ばしてしまったようで、見当たらないのです(泣)。

先生はお近くなので、寝こんで中々起きないマリをk夫人らに託し、お帰りになってしまったそうで、翌朝マダムの家で痛む頭を抱えながらその事を聞き、まあ、つれない(?)と少々不機嫌になり(我侭ですね~苦笑)、自分の不行跡にも膨れながら、忘れ物を取りにお店に戻れば、店内には潰れたままのT氏と、昨夜の宴会の模様が、そのまま残るカウンターの上に、ほぼ空になったマリのボトルが、綺麗な椿の咲き乱れる様を、マーカーで描き込まれてぽつりと残っているではありませんか!こんな素敵なことが出来るのは先生の他には誰もおりません。

急いで電話でお礼を述べると、先生が照れながら、「喜ぶかと思って」と仰います。きっとマリがぐうぐう寝ている間に、ボトルから飲んだお礼にと、描いて下さったのでしょう。
もう嬉しくて堪りません(笑)。家に帰って夫に叱責を受ける恐怖も、大事にしていたダイアのピアスを無くしたことも吹き飛んでしまいました。
今日は恒例のボサノヴァバンドの練習がありますので、先生にお店に来て頂き、そのままテイクアウトして(笑)、二日酔いで放心状態のT氏もついでに連れて、夫と息子が、玄関で仁王立ちになっている姿を想像しつつ(!)、ふらふらと帰りました。

平成13年 4月13日(土)記




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