椿荘日記

「師匠」のマリと、「お弟子」の先生

昨日は今年最後の日本画のお稽古で、何時もの作業の後、お片づけとお掃除（先生のお座りになっている机の周辺は、まだまだお仕事が残っている所為もありますので、触らずにおきましたけれど）、を終えた後、納会と言うことで、アトリエで一献となりました。

折に触れ、何度と無くこの日記に書いておりますけれど、先生は、マリをお弟子にする以前は殆どお酒を飲まれない方でしたのに、機会があるごとに（マリは「飲兵衛」ですので、しばしばですけれど）少しずつ口にされるようになって、今では毎日飲まれる程になってしまわれました（笑）。

麦酒は勿論のこと、ワインを始め、日本酒、バーボンウィスキー、ジン、シェリー、マール、カルヴァドスなど、何でもお好みで（これは完全に、マリの影響ですね）、麦酒を頂いた後、マリが先生に差し上げた、ボンベイ・サファイア・ジン（香りが良く、こくがあると言って気に入っておいでです）を、乾き物を摘みながらスパークリングウォーターをチェィサーに、ストレートで飲んでおりました。
考えましたら未だ夕刻前なのですけれど、既にお強くなった先生も、勿論マリも（笑）、幾分ふわっとするだけで（笑）、余り酔った感覚が無いのが不思議です。マリに取りまして、先生は日本画の師匠ですけれど、先生に於かれましては、マリは「お酒の師匠」なのだそうで（笑）、酒量と言い、舌と言い、既に「師匠」に追いつき、肩を並べる所迄で来ておいでです（笑）。

そう、不思議なのですけれど、先生は余程味覚が優れていらっしゃるのか、「全然知らない」と仰られながらも、ワインや日本酒など、それぞれのお酒の特徴をあっさりと言い当てられまして、「師匠」たるマリをその度に驚かせています。やはり、非常に感性が鋭く、素晴らしいのでしょうね。
折角の銘酒の飲ませ甲斐のある、これ以上良く出来た「お弟子」は、中々おりません（笑）。
今では、素敵なお酒のお相手として、心臓の調子も含めて聊か心許無いマリの、信頼出来るパートナーとして（あるパーティなど、具合が悪くなったマリを、夫が安心して先生に任せ～押し付け？～自分は二次会に行ってしまう位～？！ですので）大切な存在です（マリも夫も少々調子に乗りすぎですね～苦笑）。

先生も、ご自身や夫のいない場でマリが飲む時はとても心配されて、先達て大阪で行われたオフ会に伺う時も、「今回は、僕も○○さん（夫の本名です）もいないのだから、余り飲まないで、きちんと宿に帰らなくてはいけないよ」と仰られて（笑）、随分気を揉んでおられたご様子でした（苦笑）。本当に頼り甲斐のあるお弟子に恵まれ、マリは何という「果報（過保護？）者」でしょうか（笑）。
聊か情けない「師匠」でも、「一番弟子」たる先生は、本当に根気良く付き合って下さいますので、いつも感謝致しております。
明日は、「女王様のカフェ」の、今年最後の営業日、「忘年会」ですので、何時もの美味しいお酒と楽しいお話で、大いに盛り上がることでしょうね。
でも楽しみすぎて、あまり過ごさないように気を付けなければ。流石の先生でも、一旦列車に載せたマリの、その後の面倒を見ることなど出来ませんので（苦笑）。

平成13年 12月27日（金）記

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