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湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council、以下GCC)とは、中東地域における加盟国間の軍事・経済・文化などの地域協力機構のことである。
1981年5月統一を目指して設立。本部はリヤド。
加盟国はアラブ首長国連邦・バーレーン・クウェート・オマーン・カタール・サウジアラビアの6カ国。
~出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1ヶ月ばかり古い話題なので、みなさん御存知かもしれませんが、今度の米高官の訪中にも関係がある可能性があるので、書いてみました。
GCCの6カ国の通貨はこれまで、すべてドルと一定比率の為替を維持する「ドルペッグ」の制度下にありながらも、それぞれ独立した通貨でした。
ところが、今後2010年までに6カ国の通貨を統合し、2015年にはドルペッグを外すかもしれないという構想が出ています。
新通貨名は「湾岸ディナール」 何か、カッコイイ名前です。
すでに具体的な道順も決まっており、すぐにドル離れを実施することはせずに、まず各国の通貨の価値がすべてドルにペッグされて一律であることを生かして通貨統合を実施して、その上で世界の様子を見ながらドルから少しずつ離れて行くのだそうです。
話は出ても、何も具体的な事は決まっていない上に、ほとんど実現は不可能な"アジア統一通貨"とはエライ違いです。
中東で勢力を拡大している反米的なイスラム主義者にとっても、イスラム諸国がアメリカに頼る度合いを低下させているということで、好感を持たれるとのこと。
しかも、湾岸ディナールのドル離れが成功したら、通貨をドルにペッグさせている他のイスラム諸国は、イスラム的に正しい行いをしようと、ペッグ先をドルから湾岸ディナールに変えるかもしれないのだそうです。
もし湾岸ディナールがペッグをやめてドルから切り離された通貨になった場合、これまでドル建てで資産運用していたGCC諸国の巨額な「オイルマネー」は、一気にドル離れを起こす事になりますね。
石油の国際取引も、ドルではなく湾岸ディナールで行われる比率が高まるでしょう。
FX的に言うと、ドルの基軸性や備蓄通貨としての意味が失われ、ドルは売られることになりドル安要因です。
あまり信用できないソースですが、一説には15日のポールソン氏&バーナンキ氏の訪中は、今後のドル安の見通しから世界一の外貨準備高(つまりドル持ち)を誇る中国が、売り抜けのためのドル売りをして、ドル安に拍車をかけないように圧力をかけに行くそうです。![]()
その話の真偽はわかりませんが、本来政治的な交渉を嫌うFRBの、特に政治嫌いのバーナンキ氏が、ポールソン氏と同行して訪中というのは異例である事は、確かです。![]()
ちなみに、バーナンキ氏は政治色を嫌う為、往復の便も1人だけ別便を使って訪中するのだそうです。