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2003年05月20日
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答えを出すべき幾つかの質問
 事情を把握した上で決定を下すために、忠実な配偶者のほうは自分の気持ちや自分の取り得る選択肢をはっきりさせる必要がある。次のような点を考慮することができるだろう。彼は戻りたいと思っているだろうか。不倫な関係を完全に断ち切っただろうか、それとも、ぐずぐずしていて直ちに行動しないだろうか。自分の非を認めただろうか。認めたのであれば、自分のしたことを誠実に悔やみ、本当に悔い改めているだろうか。それとも、自分の過ちをわたしのせいにする傾向があるだろうか。精神的苦痛をもたらしたことを心から後悔しているだろうか。それとも、不倫の関係が発覚し、断たれたことで動揺しているにすぎないのだろうか。

 将来はどうだろうか。あの人は姦淫につながった態度や行動を改め始めただろうか。過ちを繰り返さないことを固く決意しているだろうか。それとも、異性とふざけたり、不適切な感情のきずなを結ぶ傾向がまだあるだろうか。全力を傾けて夫婦の関係を立て直そうとしているだろうか。そうであれば、そのために何をしているだろうか。これらの質問に対して前向きの答えが出せるなら、夫婦の関係の修復は可能だと考えてもよいだろう。
2003/05/20 20:56:06

和解は可能か
 「一時の感情に駆られて離婚訴訟を起こすのは簡単である。……とはいえ、本来は良い夫婦で、問題さえ解決されればうまく行くという結婚もたくさんあるはずだ」と、「危機にある夫婦」(英語)という本は述べている。

 この言葉はその昔、イエス・キリストが離婚について教えられたことと調和している。イエスは、潔白な配偶者のほうが不倫を理由に離婚することは許されると言われたが、どうしてもそうしなければならないと言われたわけではない。忠実な配偶者のほうには結婚関係を存続させるよう努力する理由があるかもしれない。夫は過ちを犯したものの、今でも妻を愛しているかもしれない。 思いやりのある夫、また献身的な父親として、きちんと家族の必要を満たしているかもしれない。*忠実な配偶者のほうは、自分と子どもの必要を考えて、離婚ではなく和解することにするかもしれない。その場合、どんな要素を考慮することができるだろうか。また、夫婦の関係を立て直すという難問にどうすれば首尾よく対処できるだろうか。

 まず最初に、離婚するのも和解するのも易しくはないと言わねばならない。さらに、間違いを犯した配偶者を許すだけでは、夫婦間の根底にある問題を解決することにはならないだろう。多くの場合、たいへんな苦痛を伴う自己吟味を行ない、率直に話し合い、夫婦の関係を救うために一生懸命努力する必要がある。それほど多くの時間をかけたり努力を払ったりしなくても損なわれた夫婦の関係は立て直せる、と思っている夫婦は少なくない。しかし、途中であきらめずに努力した結果、今では安定した結婚生活を送っている夫婦もたくさんある。

*話を簡単にするために、この一連の記事では全般的に、忠実な配偶者のほうを妻としているが、論じられている原則は夫が潔白で妻が不忠実な場合にも当てはまる。


二重の裏切り行為
 気づいていない人が多いのだが、姦淫を犯した人は配偶者に強烈なダブルパンチを与えている場合が少なくない。どのようにしてだろうか。パットの言葉はヒントになる。「わたしにとってはつらいことでした。あの人は夫であっただけでなく、長年つき合ってきた友人、それも最高の友人だったのです」。確かに、問題が生じると、妻は大抵、夫に頼る。ところが、その夫が大きな痛手となる問題を引き起こしたばかりか、助けを差し伸べるという大いに必要な役割を果たしてくれなくなったのである。夫は、激しい苦痛をもたらすことと、妻の信頼している親友を奪うことを一挙に行なったのである。

 その結果として味わうことになる、裏切られ信頼を打ち砕かれたという深刻な気持ちほど、罪のない配偶者に打撃を与える感情はない。ある結婚カウンセラーは、不倫がそれほどまでに感情的な痛手となる理由をこう説明している。「人は結婚に自分自身、自分の希望、夢、期待の多くを賭ける。……本当に信頼できる人、いつも頼っていられそうな人を求めているのである。その信頼が急に取り去られるなら、トランプのカードで作った家が風で吹き飛ばされた時のようになってしまう」。

 「離婚を乗り越える方法」という本で述べられているように、不倫による痛手を受けた人が「激しく動揺する感情を整理するのに助けを必要としている」ことは明らかである。「どんな選択肢があり、どのように選択するかを見きわめる上で助けを必要としているかもしれ(ない)」。では、どんな選択肢があるのだろうか。

 『和解すべきだろうか、それとも、離婚すべきだろうか』と思うかもしれない。特に、夫婦の間に緊張した関係が続いてきた場合は、離婚が問題を解決する方法だと急いで結論したくなることだろう。『結局のところ、聖書は配偶者の不倫ゆえの離婚を認めているのだ』と考えるかもしれない。一方、聖書が離婚を 強く求めている わけではないと考え、和解して、結婚関係を立て直し、強めるほうがよいと思うかもしれない。

 不忠実になった配偶者と離婚するかしないかは、個人で決定すべき事柄である。それでも、取るべき道はどうすれば分かるだろうか。まず、和解が可能かどうかを見きわめる上で助けとなるような要素を幾つか検討してみていただきたい。
2003/05/20 16:13:10

罪悪感とゆううつな気分
 これらの感情のすぐあとには、罪悪感が押し寄せるのが普通である。ある落胆しきった妻はこう言う。「女性は罪悪感にひどくさいなまれると思います。自分自身を責めて、『自分はどんな間違いをしたのだろう』と思うのです」。

 妻に裏切られたある夫は、本人の言うジェットコースターのような感情の別の面を説明して、「まるで悪天候に見舞われたように、ゆううつな気分を経験するようになる」と述べている。ある妻は、夫に捨てられて、泣かない日はなかったことを思い出し、こう述べている。「初めて丸一日泣かずに過ごせた日のことをよく覚えています。あの人が去ってから数週間もたっていました。初めて丸1週間泣かずに過ごせたのは数か月後のことです。泣かずに過ごせた日や週は、わたしが立ち直る上で里程標となりました」。


怒りと不安
 不倫による痛手を受けたある人は、「我慢できないような怒りに襲われる」ことを認めている。それは、犯された過ちと受けた痛手に対する単なる憤りではない。むしろ、それはあるジャーナリストが説明しているように、「実現するはずだった事柄が台なしにされたことに対する憤慨」なのである。

 また一般に、自分を卑下する気持ちがわいたり、自分の至らなさを感じたりするものである。ペドロはこう打ち明けている。「『自分にはあまり魅力がないのだろうか。どこか欠けたところがあるのだろうか』などと考えます。自己分析して欠点を探しはじめます」。英国国立結婚指導会議のゼルダ・ウェストミーズは自著「愛し、敬い、裏切る」の中で次のことを認めている。「とりわけ対処しがたいのは……自尊心がほとんど打ち砕かれてしまうことである」。
2003/05/20 7:35:17





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最終更新日  2003年05月20日 20時56分06秒
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