温泉に一泊で出かける前に、出光美術館で「小杉放菴と大観ー響きあう技とこころ」展を観た。
11時過ぎの新幹線やったので、10時の開館と同時に入って、30分ほどかけあしで。
小杉放菴(ほうあん)(1881~1964)の作品は、今までも目にしてきたはずやけど、あまり印象に残ってへんかった。
今回の展覧会でいっぺんにファンになってしもた。
日光二荒山神社の神官の家に生まれた放菴は、最初洋画をやってはって、ヨーロッパに遊学。その時パリで池大雅の複製を目にして、次第に日本画に傾倒するようになりはった。当時は小杉未醒(こすぎみせい)、昭和になって放庵(後に放菴)の画号に変えてはる。
13歳年上の横山大観に喧嘩腰で議論を吹っかけたことから、二人は意気投合。日本画・洋画の区別なく研究するという構想で、日本美術院にはじめて洋画部門を作ったりもしてはる。
放菴の絵に大観が書を添えたものもあり、二人の関係が偲ばれた。
チラシの上部に使われてる「天のうづめの命」は、笠置シヅ子がモデルで、当時日本最大の出光のタンカー「日章丸」のために放菴が贈ったものやそうや。
放菴は自由な発想や筆遣いが魅力。
越前の紙漉き職人初代「岩野平三郎」が復元した古代中国で使われた麻紙(まし)を使うて、墨絵や淡彩を描いてはる。
岩が好きやという放菴にぴったりの紙。岩野平三郎氏に紙の出来や細かい注文を書いた手紙も展示してあった。
放菴の字体も自然体でええなあ。
描くことを心底おもしがり、楽しんではることが伝わってくるような展覧会やった。
この後、急いで東京駅に向かうた。
今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。
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