千鳥ヶ淵と靖国神社と山種美術館の櫻を 見た
後、映画の試写会に行った。
主演したオスカー俳優ショーン・ペンが、この映画でまたアカデミー主演男優賞を受賞したということで観に行った「ミルク」。
とってもよかった。
ゲイであることを公表したうえで、米国史上初めて公職に就いたハーヴィー・ミルクが亡くなる前の8年を描いたドラマ。
1972年ニューヨークで、その日40歳の誕生日を迎える保険会社勤務のミルクは、20歳年下のスコット・スミスと出逢い一目ぼれ。
ゲイであることを隠さずに二人で生きて行きたいと、サンフランシスコの同性愛者やヒッピーたちが多く住む「カストロ地区」に移り住み、小さなカメラ店「カストロ・カメラ」を開店する。
当時のサンフランシスコでも、ゲイであるというだけで不当に逮捕されることが少なくなかったようや。
ゲイに対する差別と偏見に持ち前のユーモアで戦っていううちに、政治にかかわって変えていこうと決意する。
何度も落選し、1977年4度目の挑戦でサンフランシスコ市の市政執行委員に当選。
ミルクはゲイだけでなく、マイノリティに対する権利と機会の平等のために具体的な政策を打ち出していった。
1978年カリフォルニア州で「プロポジション6」が提案される。米国では、条例が国民投票によって決まるそうや。国民投票で決まるまではプロポジション(提案)と呼ばれる。
同性愛者やそれを支持する人たちを教職などから解雇する権利を認めるという内容。
ミルクは、「NO on 6」というムーブメントを起こし、否決を勝ち取る。
公職について11ヶ月、活躍はこれからというときに、同じ市政執行委員だったダン・ホワイトに市長とともに射殺されてしまう。
追悼に集まった人たちのろうそくを灯した静かな行進が印象的やった。
ミルクは暗殺されることもありえると、そのときだけ公開するようにという自分で録音したテープを残していた。
そのテープの内容に合わせるように、ストーリーは進んでいく。当時の実際の映像も織り込まれていて興味深い。
Harvey Milk's Last Words (1979)
映画の最後にテロップで、ダン・ホワイトの犯行はジャンクフードの食べすぎで正常な精神状態でなかったという理由で7年8ヶ月の禁固刑だとされたこと、仮釈放されサンフランシスコに戻ったけど、1985年に自殺したことが流された。
政治や選挙、民主主義の原点を教えてくれるような映画でもあった。
ミルク
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