新宿の損保ジャパン東郷青児美術館に「没後80年 岸田劉生 肖像画をこえて」を観にいってきた。
岸田劉生の作品のなかから、今回は肖像画ばっかり約80点が展示されてる。
3つのコーナーに分かれてて、1:自画像、2:友人・知人、3:家族・親族。
自画像だけでも14点。その変遷を観るのも興味深い。
劉生は、多い日には一日に二人の肖像画を描いていたそうや。
モデルにされる友人、知人からは、「岸田の首狩り」「千人斬り」と恐れられていたらしい。
家族・親族のコーナーには、村娘之図として近所の女の子「於松」ちゃんを描いた作品も3枚あった。
これは、かわいらしい顔立ち。
チラシに使われてる「麗子五歳之像」は、劉生が初めて娘の麗子を描いた油絵やそうや。
これも、子どもらしくてかわいらしい。デューラーの絵に影響を受けたものらしい。
これから16歳になるまで「麗子像」は描かれるんやけど、レオナルド・ダ・ビンチの「モナ・リザ」風や、「寒山拾得図」の不気味な笑い顔風など変幻自在になっていく。
自分の娘やからこんなけ自由に描けたんかもしれん。
「十六歳」のは、普通に描いてあげてるようやった。
劉生は1929(昭和4)年12月20日、山口県徳山で38歳で病没してはる。この作品は亡くなる年の6月に描かれた最晩年の作品。
私が一番気に入ったんは「麗子弾弦図」。
岩佐又兵衛の「彦根屏風」を頭において描いたとされる作品やそうや。
麗子が三味線のお稽古をしてる場面で、譜面にも背景にも長唄の「黒髪」の歌詞が描かれてる。
劉生は長唄や歌舞伎見物に凝ってた時期もあるそうや。
もっと長生きしてはったら、どんな絵を描いてはったんやろうなあ。
7月5日までの開催。
没後80年 岸田劉生 肖像画をこえて
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