歌舞伎座に行く前に、六本木ミッドタウンのサントリー美術館に行った。
それほど混んでへんかったけど、これはすごい。
タイトルどおり、玉手箱のような展覧会やった。
縄文時代の土偶から、明治時代の都路華香(つじ かこう)「波千鳥」まで、日本美術を体系的にとらえることができるようなコレクションになってる。
鎌倉時代の「浦島蒔絵手箱」や「駿牛図」、室町時代のやまと絵屏風の「竹に月図」、江戸時代の「烏図(からすず)」屏風、尾形光琳の「山水図」、葛飾北斎の肉筆浮世絵「五美人図」など目を惹くものがようけあった。
多くの作品が、戦後の混乱期に集められたみたいや。
なんといっても一番のお気に入りは本阿弥光悦と俵屋宗達による「鹿下絵和歌巻(しかしたえわかかん)」。
宗達が様々な鹿の姿を金銀泥で描いた巻物に、光悦が「新古今和歌集」から選んだ秋の28首を書き散らした作品。
益田孝(鈍翁)が所有していたときに、22mの巻物を半分に切ってしもた。
その後半部分を1951年にシアトル美術館が購入。
傷んでた作品が奈良の修理工房「文化財保存」で1年をかけて修復されたのが、数年前。
2007年にリニューアルオープンしたシアトル美術館で公開され、今回日本に渡ってきた。
巻物の前半部は、その後さらに11にも分断されてしもた。
現在の所蔵先は、山種美術館、サントリー美術館、五島美術館、MOA美術館、サンリツ服部美術館、それに個人蔵が2点と所有者不明が2点。
今回の展覧会で、散逸してた「鹿下絵和歌巻」の断片が、およそ60年ぶりに集まってきた。
個人蔵のが出てるのに、なぜかサンリツ服部美術館の分だけなかった。
会期中3回の展示替えがあって、一堂には観られへんのが残念。
サントリー美術館で所蔵してるのだけでも、通しで出してくれはったらええのに。
見ごたえがあるのはシアトル美術館所蔵の後半部。躍動感があって、どこかのほほんとした鹿のいろんな姿がぎょうさん描かれてる。
シアトル美術館がマイクロソフト社の協力で、再現した絵巻物を見せてくれるすごいサイトがある。
日本語の説明もついてる。
シアトル美術館の「鹿下絵和歌巻 Poem Scroll with Deer」再現図
中国、韓国、ベトナム、タイ、インドネシア、カシュミール、ネパールの作品も展示されてた。
中国商(殷)の時代(紀元前17世紀ごろから紀元前1046年)の青銅器の精巧な装飾を見てると、中国の奥深さを改めて感じた。
ネパールのインドラ坐像もチャーミングやった。
最後のブースでは、シアトル美術館の紹介映像も流れてた。
この美術館のためだけでも、シアトルに行きたくなった。
協力企業のなかに、スターバックス コーヒー ジャパンも入ってた。どんな協力やったんやろう。
シアトル美術館(Seattle Art Museum)
サントリー美術館 「美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展」
この展覧会、これから神戸市立博物館、山梨県立美術館、MOA美術館、福岡市美術館に巡回する。
名品を堪能した後、歌舞伎座に向かうた。
紅ちどりの開花 1輪(総計 103輪)
原種ハイビスカスの開花 3輪(総計 15輪)
今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。
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