めざせ!Asian Beauty  megのよくばりブログ

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2009年09月11日
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カテゴリ: 文楽

楽しみにしてた、国立劇場小劇場での9月文楽公演。今月は第三部まであって、3日に分けて行く。
まず、第一部は鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
播州書写山の段   口  豊竹睦大夫  竹澤団吾
              奥  竹本津駒大夫  鶴澤寛治
清盛館兵法の段   清盛:豊竹松香大夫  皆鶴:竹本南都大夫  湛海:豊竹芳穂大夫
             広盛:豊竹希大夫
             野澤喜一朗
菊畑の段       切  豊竹咲大夫  鶴澤燕三
五條橋の段     牛若丸:竹本三輪大夫  豊澤富助  弁慶:竹本津国大夫 竹澤団吾
            鬼次郎:竹本文字栄大夫 鶴澤寛太郎  鬼三太:豊竹始大夫  鶴澤清公
             ツレ 豊竹呂茂大夫  野澤錦吾  {豊竹咲寿大夫 病気療養のため)

  (人形)稚児梅千代丸:桐竹紋秀 稚児竹丸:吉田簑紫郎  広盛一子岩千代丸:吉田一輔  
  市原団平:桐竹亀次 性慶阿闍梨:桐竹勘寿 鬼若丸後に武蔵坊弁慶:吉田玉也
   乳母飛鳥:吉田簑一郎(玉英 病気療養のため) 吉岡鬼次郎:吉田玉志
  妻お京:吉田勘弥 平相国清盛:吉田玉輝  播磨大掾広盛:吉田簑一郎  
   笠原湛海:吉田幸助 皆鶴姫:豊松清十郎 奴知恵内実は吉岡鬼三太:吉田文司
   腰元木幡:桐竹紋臣 吉岡鬼一法眼:吉田玉女  奴虎蔵実は源牛若丸:吉田和生

「鬼一法眼三略巻」は、義経(牛若丸)を支えて源氏再興を目指す人々のお話。全五段のうち、四段目「一条大蔵譚」以外が今回の演目。
武蔵坊弁慶の生い立ちから始まり、平家の兵法指南役として生き延びて来た源氏の旧臣、鬼一法眼が所持する「六韜三略{りくとうさんりゃく)」を義経が手に入れ、五條橋で牛若丸と弁慶が出会うところまでが描かれてる。
登場人物の関係がややこしいけど、頭に入れてしまえばすごくおもしろい話。
鬼一、鬼次郎、鬼三太(きいち きじろう きさんだ)の3兄弟が、活躍する。
播州書写山の段は弁慶の話。
母親の胎内に7年もいて、殺された母の傷口から産まれた鬼若丸(弁慶)。播州書写山(しょしゃざん)の性慶阿闍梨(しょうけいあじゃり)に育てられ、今は13歳の暴れん坊。このお人形が大きくてやんちゃかわいい。
育ての親乳母飛鳥が、鬼次郎とその妻になった姉お京とともに訪ねてくる。
出家もせず、暴れ者の鬼若に飛鳥が「捻り餅」と言って太腿をつねるのがおもしろい。さすがの鬼若もすごく痛そうで、泣き寝入りしてしまう。
目を開けたまま寝るお顔がまたかわいらしい。
安宅の関で勧進帳で弁慶が義経を打つのも、このときの教えからきてるという浄瑠璃の説明までつく。
その乳母飛鳥が足蹴にされ、死んでしまう。亡き飛鳥の望んだ出家をするのが供養であると、鬼若は母の形見の薙刀で自分の頭を剃り始める。
「形を変ゆるは乳母への手向け、心を変えぬは親の為。法師と見せて武をかくす、文字をすぐに武蔵坊。父弁真の弁の字と、性慶阿闍梨の慶の字を 、一つに寄せて弁慶々々」
乳母が最後までついていた中風(ちゅうぶ)の薬、桑の杖を「忠義武道」の薬と、薙刀の柄にして、都へと旅立っていく。
清盛館兵法の段では、六韜三略(りくとうさんりゃく)の虎の巻のことが登場。
六韜は、文、武、龍、虎、豹、犬の6巻からなっていて、中でも「虎の巻」は、兵法の極意が書いてあるらしい。「虎の巻」の慣用句はここから来てるそうや。
太政大臣になった平清盛が、鬼一法眼に明日中に虎の巻を渡すよう命ずる。
三段目菊畑は、歌舞伎でも時々演じられるそうや。
源氏再興を図る牛若丸は虎蔵(とらぞう)、家臣吉岡鬼三太(きさんた)は奴智恵内(ちえない)という奴に姿を変えて、長兄で平家に仕える軍学者吉岡鬼一法眼の館へ住み込んで「虎の巻」を手に入れようと狙ってる。鬼一の娘皆鶴姫(みなづるひめ)は虎蔵に思いを寄せている。
菊畑で鬼一の怒りをかった虎蔵。鬼一は奴智恵内に虎蔵を打つように命ずるができない。これも勧進帳みたいやった。
館を追われた虎蔵と智恵内は虎の巻を貰いうけようと奥庭の宝蔵へ向かう。
そこにいたのは、牛若丸の師である鞍馬天狗の僧正坊。実は鬼一は、源氏の恩を受けながら平家に仕えた身を悔やみ、かつて鞍馬山の大天狗に変装して牛若に武術を教えたことを告げる。
敵の牛若に虎の巻は渡せないが、娘皆鶴に譲り、それを引き出物に嫁げと命じ、自分は切腹する。
「・・・木は木、火は火、水は水、只今返す断末魔。平家の禄を食らい込んだこの腹も、切って返せば五臓六腑に恩も残らず、魂は元の源氏、また立ち帰る今生の忠義の納め」と、今度こそ本物の天狗になって、牛若丸を守ると誓い、死んでいく。
かっこいいなあ。
最後は五條橋。
源氏再興を目指し、毎夜五條橋で強いものを探している牛若丸。弁慶が相手になるがひらりひらりと欄干を飛び回る牛若の強さにびっくり。
そこに、鬼次郎、鬼三太が現れ、この方こそ源氏の嫡流牛若丸と明かし、弁慶は牛若丸と主従の縁を結び、平家打倒を誓う。
最後に、牛若丸が弁慶の腕に飛び乗るのがかわいらしい。
弁慶はずっと「鬼若」っていう頭を使うてて、幼さが残ってる。
文楽もええなあ。

紅ちどりの開花 24輪(総計 184輪)
原種ハイビスカスの開花 6輪(総計 64輪)
今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。
3月末に始めたガーデニングパーツ。また白い花が満開になって、青い蝶がとまってる 「いい感じ♪」。

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最終更新日  2009年09月13日 15時45分06秒
コメント(8) | コメントを書く


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Re:武蔵坊弁慶の生い立ちと虎の巻 鬼一法眼三略巻(09/11)  
しげやん0710 さん
弁慶は紀州田辺の生まれという伝説が残っていて
毎年10月上旬に「弁慶まつり」が田辺市で開催
されます。 JR田辺駅前には「武蔵坊弁慶」の
銅像が建てられ市のシンボルになっています。
田辺市のPR用BLOGには次のようにあります。
---
「勧進帳」「船弁慶」など、歌舞伎や人形浄瑠璃等
でもよく知られている武蔵坊弁慶。しかしながら、
彼が実在した人物であったかどうかはさだかではない。伝説は後年に寓話となり、五条橋での義経との
出会いや仁王立ちで大往生を遂げるという逸話が伝
承されてきた。
 この人物が田辺生まれだとする考えは、地元では
広く信じられている。出生地について田辺説が最も
有力だと考えられるのは、「義経記」の記述による
ものである。それによると弁慶は熊野別当家の嫡子で、幼名を鬼若といった。比叡山で修行を行った後
山を降りるにあたって自ら名付けたのが西塔武蔵坊
弁慶という一般によく知られている名前である。
 比叡山を下った弁慶は、書写山円教寺の僧の仕打
ちに腹を立て、寺を焼き払い、その後再び京都に
上洛して義経と出合ったとされている。これが童謡
にも歌われている五条の橋の上の決闘である。敗れ
た弁慶は義経と主従の契りを結び、生涯の部下とな
った。

武蔵坊弁慶の出生地とされる本市には、彼にゆかり
のある史跡が多い。彼の誕生を記念して植えられた
という弁慶松も現在は6代目となり、市庁舎の前に見事な枝ぶりを見せている。このほど初代の弁慶松を
しのんで、片町弁慶松跡には弁慶松モニュメント
(記念碑)が建立された。その他にも闘けい神社にあ
る産場の釜、八坂神社の腰掛け石、産湯の井戸など数々の史跡が残されている。

六韜は藤原鎌足が熱心にこれを学んだと云われており、鎌足の知恵の源はこの六韜からだという説が
有力です。 (2009年09月13日 18時25分34秒)

Re:武蔵坊弁慶の生い立ちと虎の巻 鬼一法眼三略巻(09/11)  
こんばんわ

カウンターが
50万アクセスになってました。
なんだかありがとうと
言いたくなります。

おめでとうございます。

いいなあ、文楽。
伝説を生む主人公は
やはり規格サイズじゃ
収まりきらないんでしょうね!


(2009年09月13日 21時48分14秒)

いやぁ…  
Jin&Masa  さん
最初、全く興味なかった文楽とか歌舞伎とかでしたが、こうして沢山色々な情報を読ませてもらっていると…きっとすごく楽しいんだろうなぁ、行ってみたいと思うようになって来ました。
でも、なかなか敷居が高い感じもするんですけどね(笑)。
初心者でも楽しいってのがあったら教えて欲しいです~。
(2009年09月13日 22時53分56秒)

あら、本当だ!  
EYASUKO  さん
50万アクセス達成おめでとうございます♪
これからも役に立つ情報満載のご報告を御願いいたします。 (2009年09月14日 00時02分08秒)

しげやん0710さん  
いつも詳しくありがとうございます♪
弁慶は熊野が似合いそうです。
母親のお腹にいた期間もいろいろな説があるようですね。
わからないことが多いからこそ、よけい想像力を描きたて、歌舞伎や文楽で人気者なんでしょうね。
-----
>弁慶は紀州田辺の生まれという伝説が残っていて
>毎年10月上旬に「弁慶まつり」が田辺市で開催
>されます。 JR田辺駅前には「武蔵坊弁慶」の
>銅像が建てられ市のシンボルになっています。
>田辺市のPR用BLOGには次のようにあります。
>---

>六韜は藤原鎌足が熱心にこれを学んだと云われており、鎌足の知恵の源はこの六韜からだという説が
>有力です。
(2009年09月14日 14時24分35秒)

ばっちゃん。さん  
ばっちゃんとは、やっぱり縁があるのね。
50万アクセスは、ばっちゃんだったよ♪
こちらこそいつもありがとう!
----
>こんばんわ

>カウンターが
>50万アクセスになってました。
>なんだかありがとうと
>言いたくなります。

>おめでとうございます。

>いいなあ、文楽。
>伝説を生む主人公は
>やはり規格サイズじゃ
>収まりきらないんでしょうね!
(2009年09月14日 14時26分01秒)

Jin&Masaさん  
私も観始めてまだ2年ぐらいなんだけど、文楽や歌舞伎には日本のいいものやおもしろいものがいっぱい詰まってるよ♪
1月に国立文楽劇場で演じるのなんかおもしろいんじゃないかなあ。
当日幕見席も出るみたいだけど。
歌舞伎も年末年始はおもしろいのがかかると思うよ。
一度体験してみてね♪
-----
>最初、全く興味なかった文楽とか歌舞伎とかでしたが、こうして沢山色々な情報を読ませてもらっていると…きっとすごく楽しいんだろうなぁ、行ってみたいと思うようになって来ました。
>でも、なかなか敷居が高い感じもするんですけどね(笑)。
>初心者でも楽しいってのがあったら教えて欲しいです~。
(2009年09月14日 14時34分22秒)

EYASUKOさん  
いつもありがとうございます♪
自分のために書いているばかりで、役に立つかどうかは自信がありませんが・・・。
これからもよろしくお願いします!
----
>50万アクセス達成おめでとうございます♪
>これからも役に立つ情報満載のご報告を御願いいたします。

(2009年09月14日 14時35分45秒)

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