ちょっと変則。後の日の12日に行った展覧会のこと。
美術館のスペースや雰囲気に合った、とっても心に伝わるもののある展示やった。
幟旗(のぼりはた)は、今も「大売出し」やお店の店頭、選挙の街頭演説、神社、歌舞伎の役者名や相撲の四股名が入ったものなど、いろんなとこで見かける。
もともとは戦国時代の識別用やったみたいやけど、今回展示されてるのは端午の節句や神社の祭りなどで使われてた願いがこもったものばかり。
鯉のぼりも、この幟旗に描かれた登竜門(鯉の滝のぼり)の絵が変化してきたらしい。
木綿の反物に手描きや筒描きされた絵柄がどれもすばらしい。縦長にうまく収まるようにデザインされており、とっても勢いがある。
多くは、地元の絵師の手によるもの。
子どもの健やかな成長を祈る気持ちが伝わってくる。
お祭りのときに奉納された幟は、「書」が主役。太い墨字は、字そのものに魂が宿ってるようにうごめいてる。
この美術館はこじんまりとしてるけど、天井が高くて半円形をしてる。そこにずらりと並べられた幟は、壮観やった。それぞれの幟にこめられた思いまでもが、生き返ってきてる感じがした。
100点展示されてるんやけど、これらはお3人のコレクションから選りすぐられたもの。
幟研究家の北村勝史さんと美術コレクター鈴木忠男さん、そして吉徳資料室学芸員の林直輝さん。
2階の展示スペースにカフェサロンのコーナーがあって、そこにたまたま北村さんと林さんがいはった。
北村さんは、コンピュータ会社のサラリーマンやったそうや。それが古道具屋さんで1枚の幟に出会い、50歳で早期退職。露天の骨董商をしながら幟の収集をして、幟旗研究の第一人者になってしまいはった。展示の8割近くが北村さんのコレクション。
林さんは静岡県富士市のご出身でまだ29歳。子どものときから年中行事が好きで、小学校高学年から骨董屋さんをのぞいてお小遣いで幟を買ってたそうや。高校生になったときに40歳も歳の違う北村さんと出会い、これはかなわないと独自の路線の収集に切り替えはる。なんともすごいお子さんやってんなあ。
林さんと幟の修繕のことや、保存について少しお話することができた。巻いて保存してあって、皺伸ばしなどは染料の関係でできないそうや。展示してすぐのころと、最後のころでは、最後のほうが少しきれいに伸びてきてるって言ってはった。
観に行けるなら、ぜひおすすめの展覧会。
紅ちどりの開花 15輪(総計 160輪)
原種ハイビスカスの開花 5輪(総計 58輪)
今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。
3月末に始めたガーデニングパーツ。また白い花が満開になって、青い蝶がとまってる 「あすは晴れるかな」。
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