ちょっと未来に 足を踏み入れた
ICC(NTTインターコミュニケーション・センター)の次は、地球の奥深くまで探検してきた。9月24日に行った新宿のこと。
東京オペラシティ アートギャラリーで「鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人」を観た。
この展覧会は9月27日に終了したので、詳しいことを書いてもええかもしれん。
ギャラリーに入る自動ドアのところから作品は始まる。「面(おもて)」という、彼女の作品に出てくるお能のような両目がガラスに貼り付けられてる。
この展覧会は、鴻池朋子(コウノイケトモコ)さんが今までに発表してきた代表作や、今回あらたに作った作品を包括的に見せる個展。
会場が一つの地球の内部として構成されていて、観客は想像力で地球の中心である深度6377kmをめざす。
地球は人間の心の闇も表してるそうや。
まず、「隠れマウンテン-襖絵」が二つに開かれたところから入る。まるで火山の中にもぐっていくみたいや。
白いヴェールの中に入ると、そこに現れたのは、渦を巻くように並べられた絵本「みみお」の原画。
ミミオは顔がないんやけど、白くてふわふわしててかわいらしい。
上には「バージニア-束縛と解放の飛行」が飛んでる。二対の翼と、12本の鹿の角、狼の毛皮を持つ不思議な生命体。
部屋の奥には、鉛筆アニメーションのDVD作品「ミミオ-冬の最後の日」とオープンブックシリーズ「ウィローテッド」が置かれてる。
このDVDに一番じんときた。ベルリーニの「夢遊病の女」のアリアにあわせて、ミミオと炎の精のようなのが雪の中をくるくると滑って遊んで、最後に別れがくる。
赤い幕を腰をかがめてくぐると、そこは赤い部屋。
真ん中に百合の花が飾られてて、百合の香りが充満してる。五感で感じて欲しいということうやな。
赤い部屋の4面にアクリル絵の具の大きな絵が飾られてる。地殻の中に入ったように、クラクラしてくる。
そこを抜けると、今度は襖絵「シラ―谷の者 野の者」の世界。真ん中のふすまには、大きな髑髏、左側には半人半蝶、右側には半人半狼たちが。髑髏の奥には何は潜んでるんやろう。
天井から女の子の足がぶら下がってる通路を行くと、禁書が並ぶ。
手作りの道標が立っていて、「ミミオ-オデッセイ」のDVD、澁澤龍彦の「狐媚記」の挿絵。
「クロマニヨンのしっぽ」を抜けて、やっとたどり着いた地球の中心には、ミラーボールのようにきらめき回転する巨大な「赤ん坊」がいた。
「後の部屋」には、モンゴルから輸入された本物の狼の毛皮がいくつものれんのように吊るされ、その中をくぐっていく。横には白髪の浮かぶ水溜りもあった。
最後には「深度図書館」まで用意されてる。
ちゃんと司書さんがいて、本棚に並ぶ鴻池さんが影響を受けた絵本などを手にとって見ることができる。
わくわくしながら、作品を楽しむことができた。
あんまりおもしろいから、もう一回まわってみたぐらい。
よく見ると窓のところに、インタートラベラーが。赤い靴を履いた女の子の下半身だけ。
これは写真を撮ってもええそうや。
五感と想像力をしっかりと働かせて、鴻池朋子ワールドをたっぷりと楽しませてもろた。
OCNアート鴻池さんへのインタビュー
では、作品も見ることができる。
「ミミオ 冬の最後の日」はクリエイティブコモンズで公開されてて、ダウンロードして 観ることができる
。
鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人
鴻池朋子の最新作品集「鴻池朋子:インタートラベラー 死者と遊ぶ人」も出版されてる。
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