久しぶりに国立劇場の歌舞伎。
国立劇場十月歌舞伎は、
京乱噂鉤爪(きょうをみだすうわさのかぎづめ) ― 人間豹の最期 ―
二幕十二場 市川染五郎宙乗り相勤め申し候
第一幕 プロローグ 伏見近辺
第一場 烏丸通り・きはものや 第二場 三条・鴨川堤 第三場 化野・鏑木隠宅
第四場 一条戻橋 第五場 今出川・鴨川堤 第六場 羅城門
第二幕 第一場 四条河原町
第二場 化野の原 第三場 鏑木隠宅 第四場 如意ヶ嶽の山中
エピローグ 大文字を望む高台
明智小五郎:松本 幸四郎 恩田乱学(人間豹)/娘 大子:市川 染五郎
女隠密 綾乃:市川 高麗蔵 女房お勝:澤村 鐵之助 妙光尼:中村 歌江
同心文次:中村 松江 松吉実は鶴丸実次:中村 翫雀
陰陽師 鏑木幻斉斎:中村 梅玉
「京乱噂鉤爪(きょうをみだすうわさのかぎづめ)」は、江戸川乱歩の「人間豹(ひょう)」に着想を得た歌舞伎の第二弾。昨年の「江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)」の続きで完結編。
舞台は江戸末期の京都。ちょっと染五郎さんお得意の「竜馬がゆく」の裏番組みたい。
幸四郎さんの明智小五郎は隠密廻り同心なんやけど、「戻橋」みたいな場面以外ではほとんど活躍しない。
大活躍なのは、梅玉さんの陰陽師。怪しげな館には、鏡がいっぱいあってっ十二夜っぽい。人形しか愛することができず、人間豹を利用して日本国の乗っ取りを企てている。
「河庄」で太兵衛と善六(吉弥)が帚を三味線に見立てて義太夫の乗りで治兵衛の悪口を言う場面をもじってか、錦弥さんの番頭、錦成さんの丁稚が最初に登場するのもおもしろかった。
「京人形」のように鏡が大切な役割を果たす。このお人形「花がたみ」は梅丸さん。ほんもののお人形のように愛らしい。じっとしてはるのは大変やろうなあ。
染五郎さんの人間豹 恩田ももちろん活躍する。
一幕の最後に宙乗りがあるんやけど、これがものすごい。
花道から上手3階席まで客席を対角線に斜め移動していく。それも、前転、後転を繰り返しながら。「旋風宙乗り」というそうや。
ご本人の迫力ある姿とともに上手の壁面に大きく映る影もみごとやった。
もう一役の大子もかわいらしかった。
羅生門が回転しながらせり上がってくるのも、国立劇場の舞台装置ならでは。
ストーリー自体は無理があると思うけど、それも歌舞伎やと最近思うようになってきた。
ただ、後世に残っていくお芝居かというと、それはどうやろなあ。
最後にカーテンコールがあって、黒衣さんも登場。頭巾をはずして挨拶しはったのがめずらしかった。染五郎さんはスッポンから現れた。花道に近い一階席やったので、最後まで楽しませてもろた。
紅ちどりの開花 7輪(総計 578輪)
原種ハイビスカスの開花 3輪(総計 183輪)
今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。
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