いろんな意味で縁を感じた。図書館で借りた本。
わたしがいなかった街で 柴崎友香著
舞台となる東京の街が、今私が住んでいるあたり。
出てくる駅も、店も、道もあそこかと見当がつく。
主人公が生まれ育った大阪も、阪急沿線の十三あたりみたいやし。
人と付き合う距離がうまく取れない主人公の砂羽は、離婚して1年、契約社員として働く36歳。行動する前にあれやこれやと脳内会議をしてしまう。
時間があると、戦争のドキュメンタリー映像のDVDを熱心に見てる。
写真のワークショップで知り合った友人の中井は、砂羽とは逆にまず行動するタイプで、無職でも楽観的。
二人の電話での会話が、なごませてくれる。
空想科学小説家の海野十三(うんの じゅうざ)が戦時中に書いた、海野十三敗戦日記も重要な役割を果たす。
読んだ後、モヤモヤしたもんが胸に残る。
いいでも、悪いでもないモヤモヤ。
それが、この作家さんの特徴なんかもしれん。
ほかの本も、読んでみたくなった。
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