ちょっとがっかりの ランチ
を食べて、東京藝術大学大学美術館へ。
7月7日まで、「夏目漱石の美術世界展」を開催。
岡本一平の「漱石先生」がいい雰囲気。
「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「倫敦(ロンドン)塔」「夢十夜」など漱石の作品に合わせた展示になってる。
でも、漱石って、ちゃんと読んだことないからあんまりようわからんくて残念やった。
朝倉文夫「つるされた猫.」もあった。
1900年(明治33年)33歳のときに文部省から英国留学を命じられ、ナポリ、パリを経由してロンドンに着き、1903(明治36年)に帰国してる。
「坊ちゃん」に「あの松を見たまえ、幹が垂直で、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」と赤シャツが言う場面があるそうや。
それに合わせて、ターナーの「チャイルド・ハロルドの巡礼」の版画や「金枝」やがテートから来てる。
「薤路行(かいろこう)」には、ウォーターハウスの「シャロットの女」。
「倫敦塔」には、ミレイの「ロンドン塔幽閉の王子」。
「十二夜」には、ブリトン・リヴィエラー「ガダラの豚の奇跡」。
「三四郎」には、ジャン=バティスト・グルーズ「少女の頭部像」やウォーターハウスの「人魚」。
日本や中国の古美術も。
狩野探幽 「詩仙図巻」、森一鳳 「藻刈舟図」。
大坂では同じ藻刈図 でも、梅村は「倍損」、桜村は「大損」で流行らず、「藻刈 一鳳」は「儲かる一方」で人気があったそうや。
「虞美人草」のラストシーンに合わせて、荒井経の 酒井抱一作「虞美人草図屛風」(推定試作)というのもあった。
「草枕」には、伊藤若冲「梅と鶴」など。
漱石と同時代美術というコーナーで、漱石がずいぶん厳しい批評をしてる。
横山大観の「瀟湘八景図」には、「気の利いたような間の抜けたような趣があって、大変巧みな手際を見せると同時に、変に無粋な無頓着な所も具えている」とある。
坂本繁二郎「うすれ日」には、「考えている牛」と高い評価をしたそうや。
朝倉文夫 「若き日の影」。
正岡子規「あづま菊」は、漱石に贈った絵と書簡2通を合わせて、掛け軸にしてある。「あづま菊いけて置きけり火の国に住みける君の帰りくるかね」とある。これはよかった。
漱石自筆の作品も展示されてた。
辛口批評家漱石の絵は、単調でおもしろみがない。でも、字はよかった。
橋口五葉の挿絵も素敵。
新海竹太郎が取った漱石のデスマスクもあった。
そのうち、漱石をちゃんと読んでみたくなった。
この後、巡回する。
2013年7月13日(土)~8月25日(日) 静岡県立美術館
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