美術館めぐりの日。
東京藝術大学大学美術館で7月26日まで開催の「フィンランドを生きた女性画家の軌跡 ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし」展へ。
1862年ヘルシンキ生まれのシャルフベックはフィンランドを代表する女性画家やそう。
3歳のとき階段から落ちて左足が不自由になり、生涯杖が放せなくなった彼女やけど、11歳でフィンランド芸術協会の素描学校に入学。
18歳のときの「雪の中の負傷兵」は、フィンランド芸術協会買い上げ作品。
奨学金を貰ってパリに留学。
1884年の「扉」という作品が、静かで深くて好き。
留学中にイギリス人画家と婚約したんやけど、手紙で一方的に婚約を破棄されてしまう。
1888年の「快復期」は彼女が心の痛手から回復するという、精神的な自画像でもあるそう。
フィンランド芸術協会から依頼されたホルバインやベラスケスの作品を模写したものが5点あった。
1902年からヘルシンキから60キロほど離れたヒュヴィンガーという町に移り住み15年ほどその町から出ることがなかったそう。
その時期に自分の方向性を模索したみたいや。
シャヴァンヌ、ホイッスラー、マリー・ローランサン、セザンヌ、マネ、ピカソ、ゴーガン、モディリアーニなど、それぞれに影響を受けたことがわかる絵を描いてる。
1915年に19歳年下のエイナル・ロイターと出会い恋心を抱くけど、1919年にロイターは別の女性と婚約し2度目の失恋。
それから生涯独身を通す。
1927年ごろからの自身の初期作品の「再解釈」作品が興味深かった。「岸壁に落ちる影」や「パン屋」「お針子」など。
1944年スウェーデンのサルトショーバーデンの療養ホテルに入居。
「自画像、光と影」は1945年の作品で、ホテルのバスルームの緑色のタイルが反射してる。
1946年療養ホテルの部屋で83歳で亡くなる。
自画像、特に晩年の自らの老いを冷徹に見つめ、誇り高く表現する姿勢に心打たれた。
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