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2005.10.08
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カテゴリ: イラン代表
代表キャンプに集った選手達の笑顔からは、心なしか開放的な雰囲気が感じられた。怪我をひきずっていたアリ・ダエイ、そしてマハダヴィキアの欠場が決定し、多くのニューフェイスを召集した今回の韓国戦。ダエイの怪我は先日のセパハン戦での2ゴール1アシストを見れば心配なさそうだが、他にもヴァへディ、カービィの怪我による欠場。ラジャブザデー、マダンチがビザの問題でメンバーから漏れた。その為予備リストに回されていたメイサム・マナイーが本リストに名を連ねた。
マナイー
パスの左サイドを疾走するサイクロン、メイサム・マナイーはイラン代表の救世主となれるだろうか。近年のイラン代表において、右サイドがマハダヴィキア、カービィの圧倒的な攻撃力を売りにしている一方で、左サイドから効果的な攻めを形成する事は皆無に等しかった。左サイドの弱体化は間違いなくあの男が代表を退いてから顕著になった。言わずもがなメータド・ミナヴァンドの事だが、この攻撃的なアウトサイドの正統な後継者はいまだに決定していなのである。ミナヴァンドといえばフランスW杯前に左足の強シューター、アリ・レザ・シャハルディからポジションを奪うとアグレッシヴ極まりない攻撃参加、さらに守備にも邁進し不動のポジションを築き上げた男である。さらにクラブレヴェルでもオーストリアの強豪シュタム・グラーツでブンデスリーガでマイスターシャーレを獲得し、その攻撃性からオシム監督によって2トップの一角に添えられる事もあった。またCLでもマンチェスターU戦などトップレベルの試合をこなした数少ないイラン人である。彼が凱旋したアジアカップでは、がむしゃらさだけが売りだったミナヴァンドが高精度のクロスを連発する事に驚いたものだった。その彼の後継者は本来ならU-23代表のストライカーで左サイドもこなすバヘディで落ち着くと思われた。破壊的な左足のシュート、強引な突破力、恵まれたフィジカル、そのどれもがミナヴァンドの後継に相応しい能力を備えていた。いやそれ以上の物があったと言えたのだが。度重なる怪我、UAEでの怠惰な生活が彼をその後継者の座から遠ざけてしまったのである。さらにUAEとエステグラルを往復する落ち着きの無さも彼が伸び悩んでしまった理由であろう。そして今回もまた怪我でのリスト漏れである。さらに同じく左利きのメヘルダド・マダンチも怪我で離脱した事によりメイサム・マナイーにチャンスが回って来たわけだが、イランの国民はいいかげん左サイドの正統な後継者の出現を待ち望んでいるのである。韓国戦、我々の憂鬱を吹き飛ばすサイクロンを彼には巻き起こして欲しいところだ。

さて、韓国戦の予想スタメンだがGKはミルザプール、CBがレザイー、ゴルモハマディ(C)、左サイドにザレ、右がノスラティ、ボランチにネコーナム、若干上がり目にザンディ、右ナヴィドキア、左にマナイー、トップ下キャリミ、そしてハシェミアンの1トップがノーマルだろう。マナイーを外しボルハニとの2トップもありえる。

しかし選考の事になるがキングとの確執からイマン・モバリが外れフーラド勢のカメリ、バダヴィも姿を消し、カゼミアンはクラブとの衝突からプレーできる環境ではない現況はどうだろう?何か歯車が狂っているように感じられるのは杞憂だろうか。伸ばすべき才能がくすぶっているのは残念としか言い様がない。
ダエイ
世代交代の時期を誤った、もしくは失敗したチームの行く末はいつの時代も決まっている。キングの居ない代表キャンプに開放的な雰囲気が溢れている事は何を示しているのだろうか。確かにアリ・ダエイはドイツでプレーする権利はあるし、そこが自らの全てを捧げた代表からの引退の花道であってもいいのかも知れない。しかし、彼の発言によって現に代表から離された若き才能の事を思うと何かが間違っているように思えて仕方ないのである。

イラン対韓国といえば思い出されるのは96年のアジアカップ、アリ・ダエイは韓国のDFをショルダータックルで弾き飛ばし、デニス・ベルカンプのような繊細なトラップから強烈なボレーを叩き込んだ。その圧倒的なゴールにホン・ミョンボは微動だに出来なかったのが鮮烈な印象として残っている。当時代表を率いていたのはマィエリ・コハンで、現在イヴァンコビッチの元ではプレーしないと発言しているファーハド・マジディもベンチに控えていた頃の話だ。さらに2000年のアジアカップでの韓国戦ではバゲリのクレイジーなロングシュートで先制するも、終了間際に追いつかれ延長戦でダエイがオーバーヘッドでのクリアを試みたこぼれ球を叩き込まれ敗北している。さらにU-23世代での因縁も浅くない。2002年のアジア大会では準決勝でホスト国であった韓国をPK戦の末やぶったもののオリンピックでの最終予選ではアザディにてイ・チョンスの一発によって予選敗退の屈辱を味わっている。そして2004年のアジアカップでの魔術師のハットトリックによる劇的な勝利と続いたのである。こう見るとダエイの居ないイラン代表の実力と未来を計るにはもってこいの相手では無いだろうか。赤い悪魔に囲まれたスタジアムでTeamMelliはキング不在の試合をどう戦い、新たなる韓国戦の歴史に新たな名場面を刻んでくれるだろうか。





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Last updated  2005.10.09 02:16:37
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