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2006.10.25

もう一つ下らないお話

Meiが以前Novioさんとは別の男性Fさんと婚約していたのは、日記にも何度か書いてきたとおりです。いい人でした♪

その彼と、もう何年も前、まだ付き合い始めて間もない紅葉の季節に、長野県の妻籠宿と馬篭宿へ出かけた事があります。

一通り妻籠宿の観光を終えて駐車場に帰ろうとした時、一本道に続く出口付近で五平餅屋さんを見かけました。

私がそれまで知っていた五平餅とは、大きな小判型と言うのかな？草鞋型と言うのかな？楕円に櫛を通し赤黒いタレのかかったもの。　でもそこで見つけた五平餅は、一本の櫛に丸い団子が2つささりゴマ味噌っぽいタレがかかっていました。

『買ってみる？』

歩きながらFさんと1本ずつ頬張ってみると

『うっま～～～い

もう無茶苦茶美味しかったんです！！　落花生とか胡桃が入っているのかな？香ばしいタレと焼きたての温かさが最っ高！冷たく澄んだ空気の中で頂いたのも、余計美味しく感じた理由だと思います。あんな美味しい五平餅Meiは生まれて初めて食べました。

そして根っから明るくいつも笑わせてくれたFさんの感動仕方がまた、尋常ではなかった（爆）。踊り出すんじゃないかの勢いでのけぞりながら、トレイの上にもう一本残った五平餅を指し

『食べて良い？』

『あっ、どーぞ♪♪』

ニッコリ笑いながら、彼は2本の団子が刺さった串を持ち上げた。までは良い。

でもそれを、制止する間もなく、2つのお団子を一口で食べてしまったんです！！！　その瞬間、Meiの目はいつもの倍くらい大きくなったに違いない。

『やだ！！食べても良いってお団子1つだけに決まってるじゃない！！！何で2個いっぺんに食べちゃうの？？？！！　私もまだ食べたかったのにーーーっっ！！！！』

シマッタと思ったFさん、まだ五平餅が残っている口を開いて

『・・・・た、食べる？』

ボカッ

って言うか、最後の2つを一個ずつ食べたら丁度半分ずつ。しかもMeiが買ったのに。Fさんはもう一皿買って来ると言ってくれたけれど、ゴチャゴチャやり合っている内駐車場に到着してしまいました。

今思うと本当馬鹿馬鹿しのですが、その時は悔しいと言うか彼の思いやりの足りなさにムカついたと言うか、やっぱり涙が出てしまいました　Fさん大爆笑。

その怒り方が相当面白かったらしく、以来Fさんは事あるごとにその話を出して

『Meiは泣いて怒るから♪♪』

何か頂く時、特に美味しい物は、必ずキッチリ半分くれる様になりました。

Fさんとの仲も深まりついに結婚を約束、近所では名の通った料亭で簡素な結納を執り行いました。

良く晴れた日で、手入れの行き届いた日本庭園を眺めながら和やかに会食していたら、Fさんがまたあの話を始めたんです。

愛情を込めて話してくれたのは間違いない。でも身振り手振りを交え面白おかしく話すものだから、F家のご両親は息ができないくらいの大爆笑！

『Meiちゃん、ご、五平餅一個で・・・・・』

一方Mei家の両親は、真っ赤な顔で苦笑い。ちょっと引きつってましたね～。

式が終わって別々に帰る車の中、

『お前、他所であんまりみっともない事するなよ』

Mei

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