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なぜジャスパーが最も重要な石なのか
聖書に登場する「十二の宝石」の中で、最初に語られる石がジャスパー(碧玉)です。
黙示録 21
章では、神の栄光の光として、また新しいエルサレムの最も重要な土台として、
ジャスパーが特別な位置を占めています。
華やかで透明な宝石が数多くある中で、なぜこの石が選ばれているのでしょうか?
今回はその意味を丁寧にひもといてみましょう。
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そもそもジャスパーとはどんな石?
ジャスパーは、簡単に言えば不透明なクォーツ(石英)です。
多くの微細な鉱物や堆積物を内包し、その色や模様は非常に多様です。
赤、緑、黄、褐色などが代表的で、ひとつの石の中に複数の色や模様が
共存することも珍しくありません。
透明感がなく、やや地味な印象を持つ人もいるかもしれませんが、
その多彩さと含有物の豊富さが特徴です。
また、ジャスパーの鉱物構造は、他の石と混ざったり、
高温で変性したりすることで新たな模様を生み出すことがあります。
実に地球的で、有機的な個性を持った石なのです。
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ダイヤモンドではなく、なぜジャスパー?
私たちが "
宝石 "
と聞いてまず思い浮かべるのは、
ダイヤモンドやサファイア、エメラルドといった、透明で輝く石でしょう。
しかし、聖書の中で神の栄光や玉座を表す石として選ばれたのは、ジャスパーです。
それはなぜか? 一つの解釈として、
ジャスパーは人間の魂そのものを象徴しているからだと言われています。
不透明で、様々な内包物を持ち、同じ模様のものは二つとない。
つまり、まさに一人ひとりの人生や心のあり方をそのまま映している石なのです。
旧約と新約で出てくる宝石が少し違うのも、
時代の変化や採掘できた鉱物の違いなどが関係しています。
「トパーズ」は今では黄色~透明の硬い宝石として有名ですが、
当時はシトリンのことを指していた可能性も。
「風信子石(ジルコン)」も「ヒヤシンス」という名前で呼ばれていた時代もあります。
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多様性と困難の象徴としてのジャスパー
ジャスパーには、他の鉱物や有機物が
20
%近くも含まれることがあるとされます。
これは、私たちが生きていくなかで経験する多くの苦しみ、
学び、他者との関わりを象徴しているとも考えられます。
そのような混ざり合いや複雑さを通してこそ、本当の意味での「神の土台」となりうる。
清く、透明で、理想的な存在ではなく、不完全で混ざり合った存在こそが、
神の国の中心にふさわしい
——
。
これは、人間がいかにして神のもとに立ち返るのか、という深い示唆でもあります。
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ジャスパーが「神の座の象徴」って …
?その不思議と意味
『ヨハネの黙示録』では、神の玉座そのものが
「碧玉(ジャスパー)のように輝いていた」
と記されています。
この箇所は、神の栄光や神の本質を象徴する場面として、
多くの神学者に読み解かれてきました。
けれど、ここでひとつ不思議な点があります。
ジャスパーって、普通は透明ではない。
不透明で、模様があったり、他の鉱物が混ざっていたりするのがほとんど。
「輝いていた」とはどういう意味なんだろう?
本当にジャスパーで良いの?
と疑問に思う方もいるかもしれません。
でも、よく考えてみると
──
それが「ジャスパー」であることにこそ、
実は大きな意味があるように思えてくるのです。
透明なダイヤモンドや高価なエメラルドではなく、
混ざり合った色を持ち、世界中どこにでも存在し、
しかも一つひとつが違う個性を持った 庶民的な石・ジャスパー
。
私はこの石が象徴しているのは、まさに 不完全で、
多様で、傷もある「すべての人」そのもの
ではないかと感じています。
そして、そんなジャスパーが神の座の「土台」とされているのだとすれば、それは
──
神の本質が、完璧さや透明さではなく、「すべてを包み込む愛と受容」にある
という深いメッセージではないでしょうか。
このような解釈は、伝統的な聖書学よりもむしろ
神秘主義や霊的解釈に近いかもしれません。
でも今、この視点がとてもリアルに響く時代に来ているようにも思うのです。
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ジャスパーは「すべての人」を象徴している
特別な才能がある人だけでなく、苦しみの中にある人、迷っている人、
まだ成長の途中にいる人
——
そういった
"
普通の人間
"
を含めた、
あらゆる魂の歩みをジャスパーは内包しています。
この石が新しいエルサレムの第一の土台として描かれているのは、
神の国が、そうしたすべての人の上に築かれるということを意味しているのでしょう。
透明な石である必要はない。
光を反射して輝かなくても、
ひとつとして同じ模様がないジャスパーこそが、神の目に最も尊く、美しいのです。
■ おわりに
現代のスピリチュアル界では、どうしても
"
波動の高い石
"
や
"
透明な美しさ
"
に注目が集まりがちです。
しかし、聖書が示すジャスパーの価値は、それらとは真逆です。
苦しみや混乱、多様性と向き合いながら歩んできた人間の魂こそが、神の国の土台となる。
そのことを思い出させてくれるのが、このジャスパーという石なのです。
次回は、この
12
の宝石が配置された構造と曼荼羅との比較について、
さらに深く探っていきましょう。
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