dust trail ~シベリア流星群~

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Oct 11, 2008
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カテゴリ: レビュー





  と、まぁお決まりの台詞は言っておりましたが、湯川の本心はそうではなかったはずです。


『 容疑者 X の献身 』  観てきました。


  TVドラマとは違ってとてもシリアス。
 「科学者」湯川というより「人間」湯川が描かれていました。
  まぁそれは、作品全体(登場人物)からも感じられる人間臭さなんでしょうけど。

  物語が進むにつれ、真実と理想、感情と理性に苦悩する湯川。

  いくら「変人」湯川と言えど一人の人間だったということです(苦笑)

  あくまでドラマの続きなのではなく、映画「容疑者Xの献身」(直木賞受賞作)を作りたかったという作り手の意志が感じられました。
  原作は読んでいませんが、原作に忠実に作られたようです。
  そこで映画の核となっていたものは、主題歌ともなっていた 『 最愛 』
  つまり、  「 愛 」

  以前、森氏の「君の夢 僕の思考」から抜粋した言葉の中に、


人間の最も弱い部分とは、他人の干渉を受けたいという感情だ

他人に干渉されたい、それが愛の定義なのではありませんか?

人に好かれたいという感情が、通常、その人間の思考領域を限定する

  その感情こそが自由を奪うのだ



  とあり、なんだか「愛」にマイナスなイメージ(まぁそんな登場人物の言葉だから)を受けましたが、偏った見方をすればそれもそうですが、そんなこともない。

  少なくとも「生」「生きる」「生かす」という点では、強い意志を持つことができると思います。
  大切な人のためならば…、生きたい、幸せにしたい、極端に言えば死んでもいいとさえ思える。
  それが正気だろうと狂気だろうと。

  その意志が間違った方向に進んでしまったり、逆に相手を傷つけてしまったりしてしまう場合もあるのだけれど。

  まぁあまり語るのはネタバレに繋がるのでやめましょう(笑)

  兎にも角にも、「実に面白い」映画ではありましたよっ☆
  ドラマ版とは違う雰囲気なので、ドラマを観ていなくても楽しめますし、逆にドラマを観ていたファンならば、今まで見ることのできなかった苦悩する湯川に「きゅんっ☆」となることでしょうよ(笑)


  満足の星三つっ ☆☆☆









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Last updated  Oct 12, 2008 01:27:08 AM
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Comments

シベリア696 @ Re[1]:RE:BIRTH(06/07) チョコさん TOSHI-LOWみたいな政治家い…
チョコ@ Re:RE:BIRTH(06/07) 好きなバンドがちっちゃなライヴハウスに…
シベリア696 @ いい曲。 今あらためてこの曲を聴いたら泣けてきた…
シベリア696@ Re:音楽の力 チョコさん 邦楽はあまり聴かないんでした…
チョコ@ Re[2]:音楽の力(03/20) アラバキは行かないです。邦楽わからない…

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