迷子の月

迷子の月

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March 8, 2008
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テーマ: ポチ日記(490)
カテゴリ: 月葵とポチ
暫く走っているのに、ポチくんは一向にコンビニに停まる気配がない。

すると、不意に

ポ「浜の方に行こうか」

と言って来た。

あれ?自分、早く帰るって言ってなかったですか?

もう時計は9時近くになってますけど・・?

でも、誘われて嬉しかったので素直に私は頷いた。

月「ほんと?わぁい」(#^.^#)



月「うん大丈夫 浜の方、行くの久し振りだね」


実は月葵。

場所は違えど、浜辺には良い思い出しかない。

ポチくんと、初めてのデートで花火したのも、初めて手を繋いだのも浜辺だった。

月「そういえば、浜に来て初めて手を繋いだ日。ポチくんが昔家族と来た処をあちこち行ったから思い出巡りだなって言ってたよね」

と、私が言うとポチはにこにこしながら

ポ「子供の頃の思い出を、月葵ちゃんとの思い出に新しく塗り替える事が出来たよ」

等と、嬉しくも恥ずかしい事を言っていた。





コンビニに着いてトイレから出て来ると、ポチくんが珍しくメンズのファッション誌を見ていた。

月「あれ?どうしたの?珍しいねぇ?」

ポ「うん」

月「どういう心境の変化?女の子のオシャレに興味はあっても、自分のオシャレには興味なさそうだったのに」

ポ「うーん何となく。たまにはオシャレでもしようかなと思って・・」



まったく、女好きなんだからぁ・・(;一_一)

ポ「やっぱりNEWSの錦戸あたりかな?」

月「錦戸君?あぁ普通っぽくて可愛いね。この辺の皮パンとかアクセサリーつけたりするのは嫌いでしょ?」

ポ「うん・・ちょっとね」

月「やっぱりカジュアルな方が良いかな」

ポ「そうだね~」

時間がないと言っておきながら、その後もお約束通り女性誌を見ながらあーでもないこーでもないと5分は語っていた呑気な二人。

彼氏というより女友達か??

でも、ポチくんの場合はどっちかというと服を見てるんじゃなくて、女の子の顔を見てるんだけど。

見ている途中で我に返った私は、時間が勿体ないからとポチくんを急かしてやっとお買いものを済まし、浜辺の方へ向った。


***


浜で軽く夕飯を済ました。

ポ「さて、今日のお楽しみ」

とか言って、母が作ったとは知らずに嬉しそうに蒸しパンを頬張るポチくん。

ポ「うんっ美味しい!」

そんな、たかが蒸しパンに大げさな・・・

月「べちゃべちゃしてない?」

ポ「大丈夫だよ。美味しい」

食事の後の甘いものは、子供の頃からのポチくんの習慣。

良かったね、美味しいもの?食べられて。

(#^.^#)


***


さて、食事の後はいつもの様に肩揉み。

でも今日は、ポチくんの腱鞘炎がまた再発傾向にあったので腕を重点的に揉んであげた。

気持ち良さそうに眼を閉じて、お約束の様に時々よだれを出している。

暫くしてポチくんがキスを迫ってきたので応えると、ふと思い出した様に

ポ「あ、そうだ。月葵ちゃん」

月「なぁに?」

ポ「あのね。キスマークは・・気をつけようね。この間は二人とも夢中でちょっと・・だったけど・・」

月「あ・・・ついてた?」

ポ「うん・・からかわれたりするし、やっぱり仕事が仕事だから・・」

月「ばれちゃったの?」

ポ「うん・・ちょっと・・ね?」

月「うん気をつける」


・・でも、どうして(マーキング)バレたんだろ?


ネクタイしてて襟元は隠れるので仕事関係は大丈夫だと思ったんだけどなぁ・・?

跡を付けたので後で言おうと思ってたんだけど、結局ポチくんには教えなかったのだ。

でも、その事について優しくちょっと注意しただけでポチくんは強くは言わなかった。

そういうトコ、ポチくんは甘い。

でも、仕事に差し支えるとは思わなかったので、心に罪悪感が広がった。

今度から気をつけよう(>_<)(つける所には)←懲りてない?

意地悪してごめんねポチくん

月葵、ちょっと反省したよぉ。

だけど、またポチくんにちゅーされ、ケロリ。

既に10時は過ぎていたが、ポチくんはまだ「帰る」とは言わない。

大丈夫なのかなぁ?・・・・・ま、いっか?


***


そういえば、この車の中でポチくんと過ごした時間は計り知れない。

しかし、思い出の詰まったこの車とももうすぐお別れかもしれないと思うと切ない。

と、言うのもポチくん。

車を変えるかもしれないのです。

以前、ちらっとワゴンだったら後ろ広々してて足が伸ばせるよね~と言っていた。

ポ「今の車は後ろが狭いから・・ね?」(*^_^*)

十分広いじゃん。

ワゴンと今の車の後部座席の広さを比べるなんて、使用動機が不純ですよ。


月「・・・そんな事ばっかり言って・・でも、車ばかりはイヤ」(-"-)

ポ「そ、そうだねやっぱり気になるよね」


当り前です、恥を知りなさい。


・・・だけど、動機が不純でもアホでもエッチでも私にとっては可愛いポチくんなのだ。

腕を広げ、ポチくんに抱きつき、

月「充電して?」

それから、私たちは狂ったようにキスをした。




空には星が出ている。

明日はきっと晴れだろう。





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Last updated  March 20, 2008 09:11:02 PM
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