ネコも木から落ちる

ネコも木から落ちる

Jan 29, 2006
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さて、くりぃむの思い出シリーズも3回目いよいよ最終回になってしまう。

実は今日は、くりぃむの命日。一周忌だ。
去年の今頃はまさにどん底。この世の終わりに居るようだった。


家猫になったくりぃむは、本当にいい子だった。
相変わらず甘ったれで、食いしん坊のくりぃむ。
一緒に居られる毎日がとても、幸せだった。
くりぃむは、物凄い“たれ猫”。
抱き上げても、くにゃ~ん、びろ~ん。


今まで当然嫌いだろうと別の部屋に移動させてかけていた掃除機。
ある時部屋に居る時にかけてみた・・・・すると・・・・
「わーい!わーい!」と言わんばかりに掃除機のノズルに絡んできた!!
大抵の猫が、あの、大きな音・自分の体程もある異様な機械を嫌うのだが、
くりぃむは掃除機が大好きだった。
かけている時に絡んでくるだけでなく、自分が吸われるのも大好き!!
ずももももーーーーーーーん、ずももももーーーーーん。
吸われてクネクネ~クネクネ~。
さらにノズルを取って、尻尾をズボッと入れて直接吸っても大喜び!!
う~ん・・・・・変わっている^^;

ブラッシングもだ~い好き!


そんな小さな幸せが散りばめられている毎日があと、
20年近くは続くと信じていた。
将来産まれてくるかも知れない、私の子供と寄り添うくりぃむ。
キッチンでご飯を催促するくりぃむ。
おばさんになった私の傍に寄り添うくりぃむ。

そのため、ウイルスチェックと生化学一般の血液検査もして、
どこか悪い所はないか、すべて調べた。
おデブさんなので、少し肝臓の数値が高かったが、
他には特に異常は見られなかった。
そこで、ダイエットを決行!大好きなご飯を減らして少~し体重も減った。
急激な減量は猫には肝リピドーシスの危険が伴うため、気長に行こうということになった。
暫くして、再検査。結果はOK!!頑張った甲斐がありました^^
これで、健康に暮らせるね!と、一人と一匹で喜んだ。

そんな平和な毎日が一変した。
いつものように遊んでいたくりぃむ。
突然、「ガッターン!!!」と言う音がしたので、驚いて近くに行くと、
くりぃむが倒れている!!痙攣を起こしていた。

痙攣を起こしたときは慌てずに、無理に動かしたりせずに
治まるのを待つのが鉄則だ。
やがて、痙攣が治まると暫くボ~っとしている感じだった。

私はあせって、痙攣が起こったことを先生に相談した。
もう一度血液検査をした。
結果には痙攣を起こすような数値は表れていなかった。。。

それで、1回で治まる事もあるし、もう少し様子を見てみるように。
と言う事になった。

私は家で毎日猫の痙攣について勉強した。
その間しばらく何事も無かったかのように元気にしているくりぃむ。

2週間程たったある日、また発作が起きた。
私は、調べに調べた結果、もしかしたら脳腫瘍かも知れない。と思った。。。
そのことを先生に相談してみた。色々な可能性について話をした。
もし、脳腫瘍だった場合、手術自体が出来るか難しいかもしれない事、
運良く出来ても、頭を半分無くした状態になろだろう事。

私は悩んだ。痙攣で病院に通っている子は他にもいる。
しかし、それで急激に亡くなった子は居ない。
たまに出る位なら、アドバイス通り様子を見ていた方が良いのだろうか・・・?
頭を半分無くした状態で生活するのは本人はストレスではないか?

検査をしても、原因は解からないだろう、との見解だったが
もしかしたらなにか解かるかもしれない・・・。
私は先生に、大学病院の予約を取ってもらうことに決めた。
大学病院でCT・MRIなどの検査をしてもらおうと決めた。

その日の朝、風呂から出て部屋に入ると、
くりぃむはいつも通り窓際のカラーボックスの上で外を眺めていた。
私が入ってきた事に気付くと、
「にゃ~ん」といつものように私にピッタリ寄り添って来る。
「ご飯なの?」といつものようにカリカリをあげると、
いつもは直ぐに食べ始めるのに、その日に限っては私の傍から離れない。

私が出掛けるまでずっとくっついていた。
もう出る時間なので、「お仕事だからもう行くね。お昼に戻ってくるから、
良い子にしててね。」
と部屋を出る時に、振り返るとさっきまで私に寄り添っていた場所から
いつもと違う、寂しそうな顔をして、じーっとこちらを見ている。
何かが違う・・・?母に付いててくれるように頼んで、
私は後ろ髪を引かれる思いで家を出た。

先生に大学病院に予約をしてくれるようにお願いした。
丁度、その話をしていた時だった。病院の電話が鳴った。
電話は母から。くりぃむの様子がおかしい、と言う電話。
発作の後動かない、と言うもの。
私はパニックになった。取りあえず、呼吸があるか確認してもらった所、
呼吸はある、との事。
急いで病院に連れて来てくれるように頼んだ。

暫くして両親とくりぃむが到着する。
私は急いでくりぃむを覗き込むと、、、
どう見ても生命反応が無い・・・・・
そんな事は認めたくなかった。
気管挿管をして心臓マッサージを続ける。
呼びかけながら、続ける。しかし、心臓は動いてくれない。。。。
どこかで解かっていたが、認められない私は止められるまでマッサージを続けた。
とても、このまま仕事をこなせる状態ではなかった私を見て先生は
くりぃむと一緒に帰って良いと言ってくれた。
帰ってから、私は今まで生きてきた中でこんなに泣いた事は無いという位泣いた。
助けてあげられなかったことを詫び続けた。
きっと、隣の家にまで聞こえていただろう。

その日の事を母から聞くと、外を眺めたり遊んだりしていたという。
ご飯を食べて、うんちをした後スーっとパネルヒーターの裏側に行ったので、
「どうしたの?こちら側方があたたかいのよ?」と声を掛けると、
トトトッと走り出して隣の部屋まで行った所でパタッと倒れ、
その後何度か呼吸をしたように見えたという。

私はもう、辛くて辛くて、何もしてあげられなかった事が申し訳なくて、
片時も離れる事が出来ず、泣く事しか出来なかった。

次の日本当ならお葬式をしなければならないのだが、
どうしても、お別れが出来ず、その日一日ずっと一緒に居た。

今から考えると、亡くなる前日いつも暗くなってくると窓際から
ヒーターの前に移動してきて寝始めるのに、
その日に限っては暗くなってもずっと外を眺めていた、くりぃむ。
何か感じていたのか?今までの思い出をなぞっていたのだろうか。
答えは出ないが色々考えてしまう。

それから私は暫くあきらかにペットロスの状態に陥った。
最後に振り返った時のくりぃむの寂しそうな目が脳裏から離れない。。。
今でも悲しみは消えないが、くりぃむとはいつか再会できると思っている。








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Last updated  Jan 30, 2006 12:03:01 AM


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