新月通信 

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2005.04.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日はある方の「お別れ会」でした。
その方はお葬式はなさいませんでした。

桜の満開の日に亡くなられました。
まるで映画のようにドラマチックな人生でした。

「めんどくさい葬式なんかやってくれるな」という故人の意思でした。
でも、まわりの人からの「それじゃああんまりだ」という声が上がり、
友人・知人が発起人となって「お別れ会」をホテルで開くことになったのです。

中央の祭壇に遺影(といってもバリでの記念写真で、半そでのアロハシャツを着てちょっと振り向いて笑った写真です)とお花がたくさん、
それから、彼が愛して止まなかった角びんのウィスキーが入ったグラスが、


75歳という年齢は「もう十分生きた」といえるかもしれません。
でも、ついこの間までお元気で、
夫と二人で、おうちに遊びに行ったときは
「まあ、飲め」と言われつつ、
「ヒロコさんなんて、さんづけて女房を呼ぶな!」と
夫が怒られていました。
お台所で「くすっ」と笑いながら、いそいそとお肴を作っていらっしゃる奥様がいらっしゃいました。

亭主関白を絵に描いたような人でした。

名家のご子息であられたのに、どういうわけが「道をお逸れ」なったようで、
あらゆる職業を点々となさったようです。
私は出版社の社長という仕事をなさっていた時代の彼しか知りませんが、「お別れ会」のとき始めて昔の「彼」を知ることができました。


「好きなように生きた人よ」と奥様もおっしゃってました。
さぞかし、苦労なさったことでしょう。

会に集まっていらっしゃった方は、義理の人は皆無でした。
総勢100人ぐらい。
「しめっぽい会にしたくない、そんな会は彼が喜ばないから」との奥様のお言葉でした。


会場は笑いと涙のうずとなりました。
いい大人が、マイクの前で大泣きをしています。

顔ぶれは、私の知る人は少ないのですが、芸能界・マスコミ関係者、または政財界の大物と思われる方々でした。


みんな笑いながら泣いている。
みんな泣きながら笑っている。


彼は本当に人に愛されたのだな。
会場はあらゆるお酒がふるまわれていました。
酒飲み友達だったと思われる人もたくさんいます。


奥様が好きになって、押しかけ結婚をしたのだそうです。

「私も一緒に逝きたかったわ」とぽつりと一言。

最後まで恋人どうしだったご夫婦でした。
結婚したら「恋はどこへ行ったのかしら」思うような夫婦関係が多いのに、
このようなご夫婦像はわたしのあこがれでもあります。
一生愛し愛され続けたのですね。

ご主人様、安らかに、ご冥福をお祈りいたします。





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Last updated  2005.04.17 07:23:50
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