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2005.06.09
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カテゴリ: タロット
こんなタイトルをつけたら意味深よね。


私の実家の京都では、女の子は13歳になると「本裁ち」の着物を初めて着ます。それまでは幼い少女風の着物。
それが、大人の女の仲間入りをして、虚空蔵菩薩さんへとお参りする行事のことです。

誕生を過ぎ、お宮参りのときに着せ掛けられていた着物を、仕立て直すのです。
この行事は、近畿地方だけかもしれませんが、成人儀礼のひとつかと思われます。

虚空蔵菩薩は、13仏(あとで説明しますね)の一つのご本尊です。
知恵や福運を授けてくれる菩薩さまです。こちらの仏様におまいりして、13歳のお祝いとして、開運を祈ったのでしょう。

13歳は女性は最初の厄年とされています。初潮とも関係があるかもしれません。




(そうです、この私でもそんな時があったのです!一体それは今いずこへ?)


丹後ちりめんの里に生まれた私は、シックな薄紫色の着物を着させてもらいました。
他の女友達は嬉々として(いや、そう見えただけかもしれませんが)にぎにぎしくお参りに向かいました。

私はその日に始めて口紅をつけたのです。
鏡の中の私は、初めて見る私でした。無理して作った大人の女のように見えました。
私は恥ずかしくて、夕方薄暗くなるまで外に出られなかったのです。

ようやく外が暮れなずむ頃、母にせかされて13参りへと出かけたのでした。
確か橋をわたったときに振り向いてはいけないというタブーもあったような・・・。


先日、東洋大学の講座『日本人の死後観ー13仏信仰を中心として』を聞きました。
東洋大学は昔から、結構縁がある大学です。
よくお誘いいただいて、ときどき出かけています。



東洋大学は東洋史学、哲学、仏教学などのメッカですよね。

私は日本の宗教史観に興味があります。
日本人の死生観もライフワークとして手がけているテーマです。(大きく出てしまいました・・汗)

いつか日本人独自のタロットを作ろうと思っています。
『ジャパン・タロット』というタイトルで下手ながら自分がイラストを描いた原本もあります。


人間として、日本人として、男として、女として、自信を持って生きていって欲しいと思っています。

その中で日本人として大切なものは何か?残していかなくてはいけないものは何か?いつも考えています。

最近も、日本人はよくバッシングされることが多いように思います。
また、自信をなくし、卑下しすぎているのではと思うこともあるのです。

歴史的に見ても、もう一度日本人として依って立つところを明らかにし、世界へと発信できることがあるのではないかと、思っています。


13仏の信仰はそんなに歴史があるわけではありません。
せいぜい鎌倉時代末期。

講座は「日本人の死への準備教育」の一環とのこと。
13仏信仰は日本人が生んだ独自の信仰です。

13回忌という言葉はよくご存知だと思います。
それと響きあう13参り。

顕界と幽界は対応するという思想なのです。
人間は誕生を通して、13参り(あるいは15歳、20歳)で成人式を迎える。
それと同じく死者は13回忌で弔い上げを迎える。
そして、個性をなくし、祖霊となる。

不動、釈迦、文殊、普賢、地蔵、弥勒、薬師、観音、勢至、阿弥陀、阿しゅく、大日、そして13番目の虚空蔵。

中国の道教・儒教、日本に輸入された密教・浄土信仰の思想が入り混じっています。

13仏巡礼で最近も見直されているようです。
今現在生きている人間にとっての13参りであり、13仏信仰だと思っています。
死者を「弔う」ことは、生きている自分を「癒す」ことです。
顕界(現実)と幽界(死後)を結びつける信仰だとも言えます。

きわめて日本的な信仰だと言えます。



他人の目に触れぬように、うつむいてそそくさと小走りでお参りを済ました私は、ちゃんと虚空蔵さんに功徳をいただいて来なかったかもしれません。

だって、今の私ってあまりにも知恵がないのですもの。
もう一度13仏巡礼の旅をして、きちんとお願いしてこようと思います。





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Last updated  2005.06.10 07:01:33
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