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2007年08月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「ねぇ、侑斗、星って不思議だよね」

僕は侑斗に話し掛けたのに無言で空を見てた。いつもの怒った顔ではなく子供に戻ったように目がキラキラしている。やっぱり姉さんの――
「…あっ!」
侑斗がいきなり声をあげた、そして僕を見て
「今の見たか?尾がすごく綺麗だったよな」
「ごめん、見てない…」
「なんだよ、俺が来なくていいって言ったのに¨行く、僕も見たい¨って言って付いて来たのお前だろ………っえ!?」
話している時に流れたのをデネブが見たらしく侑斗がはっと空を見たが、案の定消えてしまっている

「何でお前が謝るんだよ、俺が見てなかっただけなんだから……おっ」
侑斗はノートか何かに流れ星が流れた場所、方向、時間を詳しく書いていた。題名の所には¨8月14日ペルセウス座流星群¨と書いてあった。
この流星群は一年に一度この時期に来る流星群らしい、でもこの流星群はあまり流れる数は少ないらしい。僕が前に見た流星群は沢山流れてたのにと言うと、侑斗は笑いながら「しし座流星群と比べるなよ。この流星群の星たちが可哀想だよ」と言った。星の事になるととても甘くなる侑斗がとても新鮮だった。
「………あっ!」
流れた。小さいけど。
「今、小さかったけど流れたよね」
「あぁ、綺麗だった」
いつも僕が話し掛けると怒った顔で返答してくるのに
「なぁ、さっき何が言いたかったんだ?」
「何が?」
「何が?じゃねーよ、不思議だかなんだか言ってただろ?」

「うん。星って不思議だねって話でしょ?」
「おぅ」
「今見えている星ってあの空の彼方ではもうなくなっちゃってるかもしれないんでしょ?なくなっているのに今ここに光が届いてるんだよ?それってあり?って僕は思うんだ。僕達はここにいるのに」
うまく言葉にできないけど思ったことを言ってみた。侑斗は黙ったままだった。
サーッと星が流れた。でも侑斗はノートに目を落とさずに、空を見上げただけだった。

「俺も昔同じ事思ったこてがある」
「…うん」
「これは俺の考えだから信用しなくていいんだけど、星は自分の存在を一人でも多くの人に分かってもらうための最後の悪あがきをしてるんじゃないか?人もそうだろ?人は自分の存在を知ってもらうために友達作るんだろ、いっぱい」
「うん、でも侑斗は…」
「俺は友達なんていなくていいんだ。俺の存在を多くの人に知られたら消える時辛いだろ?いろいろと」
侑斗は下を向いてしまった。そしてノートを最初から読み返していた。
そこには沢山の星が瞬いていた。
「ねぇ、消えるって何?」
侑斗は黙ったままだった
「ねぇ!侑斗どういう意味だよ!?」
その後も僕は真相を突き止めるためにしつこく聴いた。何で僕が「消える」という言葉に敏感なのか自分で痛いほどわかる。いつも笑いあっていた人達がいなくなったという過去があるから。
もうあんな思いしたくない、けどいつかそうなってしまうのは分かってるけど…。
「うるせぇな!!」
侑斗がものすごい勢いで立ち上がって怒った表情でこっちを見た。
「今は、未来のことグチグチ考えてる場合じゃないんだよ!!考えるヒマがあんだったら今を考えろよ!!」
「……っ」
「…だ、だから俺の存在を知ってるのは、お前だけでいいんだよ」
侑斗の目がどこか優しくなったのを感じた。侑斗は改めて空を見た。丁度星が尾を長くのばしながら流れて行った。
「野上だけが覚えてれば、俺はもうそれで十分なんだよ」
「侑斗…」
またもう1つ流れた。侑斗はハッとしてノートを取り出し何かを書き込んでいた。そして時計を見て大きなため息をついた。
「どうしたの?」
「タイムリミットだ。見えるのは深夜10時から朝方4時までだからな」
侑斗は僕に時計を見せながら言った
「そっか」
「今年はひぃふぅみぃ…25個か。相変わらず勿体ぶりやがって」
侑斗はノートをめくりながら苦笑した。
「いつもそんな感じなの?」
「あぁ、たまにしか流れないから困るんだよ」
「侑斗みたいだね」
「どういう意味だぁ?それはぁ?」
侑斗は笑顔で僕の方ににじり寄ってきて……
「あっお前早く帰らなくていいのか?姉さん結構早起きなんだろ?」
「あっそうだやばい」
僕は毛布やら食べ物やらをバックに詰め込み帰る用意をした。
「じゃーな」
「うん。あっ侑斗!」
「あ?」
「ありがとね」
僕は返事を聞かずに走った。別に走る理由はなかったけど走った。
最後に空を見ると今までで一番綺麗な星が僕の頭上を走り去っていった。



お粗末様でちた





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Last updated  2007年08月30日 20時31分57秒


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