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『福山競馬の“ 看板娘
「力強い走り、最優秀アラブ馬にも 5日に最後の雄姿披露」
地方競馬全国協会(NAR)のアラブ馬最優秀馬に2年連続で選ばれるなど、〈国内最強のアラブ馬〉とたたえられてきた福山競馬の「スイグン」( 牝、6歳)が、体力の衰えから第一線を退くことになり、5日、福山市営競馬場(広島県福山市千代田町)で引退式が行われる。最終コーナーから一気にスピードを上げるレース展開が持ち味で、出場したレースの半数以上で優勝。力強い走りで多くのファンを魅了してきただけに、引退を惜しむファンも多い。
スイグンは2000年4月21日、北海道の牧場で生まれ、02年6月、同競馬にデビュー。2戦目で初優勝し、その後も他を寄せ付けないレース運びで勝利を重ね、03年には、同競馬場で行われた全日本アラブグランプリに初めて出場して、国内の強豪馬を相手に優勝。全国に「スイグン」の名をとどろかせた。
05年7月には、福山競馬が人気回復策として導入したサラブレッドとの交流戦でも、スピードに勝るサラブレッド4頭を抑えて1着でゴールイン。04、05年にも全国のアラブ馬のレースで1位になり、NARからアラブ馬最優秀馬に選ばれるなど、福山競馬に貢献し続けた。
しかし、交流戦の後、休養に行った北海道で病気になって体調を崩し、本来の力を出すことができなくなったため、引退が決まった。通算成績は40戦22勝。獲得賞金総額は7302万円だった。
引退後は、栃木県那須塩原市の騎手養成学校「地方競馬教養センター」で余生を送る予定で、入厩(にゅうきゅう)以来、調教師を務めてきた千同武治さん(63)は「国内最強馬を育てられたのは調教師冥利(みょうり)に尽きるが、もっと走ってほしかった」と残念そう。競馬ファンの福山市三吉町、無職田中光男さん(62)も「とても強く、今までで一番印象に残っている馬。引退は仕方ないが、やっぱり寂しい」と話した。
引退式は、第9レース終了後の午後3時15分ごろからで、大型スクリーンで過去のレースを放映した後、スイグンが登場。200人に記念品が当たる抽選会も行われる。馬主の神辺町上竹田、会社社長村上俊信さん(62)は「引退は涙が出るほど悲しいが、応援してくれた多くのファンにお礼を言いたい」と話していた。
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